震災 記憶 美術 という展覧会
もうすぐ阪神淡路大震災から20年。BBプラザ美術館では13人と1組の作家たちによる展覧会「震災 記憶 美術」が開かれている。震災に真摯に向き合って制作された平面、立体、インスタレーションなどの44作品が展示されています。WAKKUNさんの作品でできた入口を入ると、震災の年の夏ごろタウン誌「神戸っ子」に掲載された司馬遼太郎さんの感動的な文章が掲示されている。ギャラリーPAXREXにもよく来ていただいていた堀尾貞治さんや榎忠さんの作品もあります。それぞれの咀嚼の仕方、定着のスタイルはさまざまですが、テーマがテーマだけに重い。決して悲惨でも深刻でもないけれど。
参加しているアーティストは井上廣子、榎忠、金月炤子、古巻和芳+あさうみまゆみ+夜間工房、栃原敏子、中岡真珠美、西田眞人、秀島踏波、堀尾貞治、吉田英智、吉田廣喜、吉野晴朗、吉見敏治、WAKKUNです。アートが震災の記憶をどのように受け止め、どうかかわっていくのか。じょじょに記憶が風化し、特に東日本大震災が起こった後ははるか昔の出来事のように感じられる今だからこそ、この展覧会の意味があるのでしょう。そしてこの展覧会は『結論』を示すのではなく、『きっかけ』を与えてくれているのだと思います。
震災から20年 震災 記憶 美術
BBプラザ美術館
2014年12月16日(火)~2015年3月8日(日)
10時~18時 月曜休館日
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