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2014年11月14日 (金)

内と外、あるいは人工と自然

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 建物の壁から屋根に大きな木(?)がからみついている。うねうねとツタのように這うこの物体。木でできたテープのような、カンナで削った木片のような・・・。六甲ガーデンテラスのホルティという施設に設置された中川悠紀の作品『内と外』。
 作品の解説には、「木材をまげて建物の内外に造形的に配置、クランプやビスで固定しています。木材は二つの窓を抜けてつながり構造体としてはひとつのものになっています。」 たしかにホルティの中に入っても木がうねうねと這っている。作者は、内と外のあいだ、ものとものとの中間、という概念を表現しようとしたようだ。

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 私はこの作品を見て人類が滅亡した後、人工の建造物を自然の植物が覆い尽くしていくさまを妄想してしまった。人間 vs. 植物。人工 vs. 自然。科学 vs. 生命。結果は植物、自然、生命の圧倒的な勝利、生命の力は偉大だ! まさに妄想です。
 藤井保さんの『ニライカナイ』という写真集に、小笠原諸島で旧日本軍のトーチカがジャングルに呑み込まれてしまっている写真があったが、それを思い出した。藤井作品はリアルな迫力で、この中川作品はファンタジーで、同じような世界観を表現している。
 いろいろと観る者のイマジネーションを刺激する中川悠紀の作品。先日ご紹介したフィレンツェ・ストロッティ宮のフランコ・メニカーリの作品と相通じるものを感じる。いま世界はそんな時代に入っているのかもしれない。

六甲ミーツ・アート 2014
2014年9月13日(土)~11月24日(月・祝)

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