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2014年11月 1日 (土)

子供は現代アートがお好き

Photo_2
 テートモダンは小学生の美術の学習が、特に多いと感じる。それは子供たちが現代アートを好むからだと思います。大人はよく「現代アートは分からない」と言いますが、素直な子供にとって、ダヴィンチやレンブラントの絵画なんて退屈極まりないもの。それに反して、いろんな素材を使ったり落書きのように自由に描いたりする現代アートは、おもしろくて楽しくて想像力をふくらませるものに違いない。Photo_3
 いくつもの学校からやって来たグループが、迷子にならないようにおそろいのビブスを着けて行き来している。集まって先生の話を聞いている。そして自分が気に入った作品の前に座り込んでスケッチしている。実にうれしそうに、実に真剣に。
Photo_4  ピノ・パスカーリ、サイ、トゥオンブリー、ニキ・ド・サンファル、日本人の菅 木志雄などの作品の前で、床に座り込んでスケッチするなんて、うらやましい限りだ。芸術が身近にあるヨーロッパならではの贅沢。日本の小学校では、現代アートを前に美術の教育ができるトレーニングを受けた先生なんていないだろうし、小学生を大量に受け入れてくれる美術館もないだろう。あっても「お行儀よくしなさい」と抑えつけられる。これじゃ美術が嫌いになるのもとうぜんだ。

Homeworkers
 展示作家のなかで特におもしろかったホームワーカーズというグループを取り上げたい。この女性グループは70年代後半から活動を始めた。身近にあるストッキングや洗い物用スポンジやぬいぐるみ人形など、女性らしいグッズを組み合わせて作品を作る。Photo_5 それは女性が掃除、洗濯、料理をする存在だ、という偏見を浮かび上がらせ、ウーマンリブの時代を声高に主張を訴えることもなく、女性差別に対するアピールを静かに成功させた。また、このようにアートが政治的な役割を果たせることを知らしめるとともに、ごくごく日常的なモノがアートになることを教えてくれた。むしろこちらの功績のほうが大きいのかもしれません。
 テートモダンの作品について書きだすと、止まらなくなるのでもうこれぐらいに。それにしても、こんなに楽しい場所はありません。

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