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2014年11月17日 (月)

加藤泉さんの異星ワールド

Photo
 その原初的、その未来的、その宇宙的・・・言葉ではうまく表現できない魂の奥深くに響いてくるカタチ。いつものことながら加藤泉さんの作品はすごくチカラがあります。
Photo_2  六甲山と有馬温泉を結ぶロープウェーの六甲山頂駅に、いまは廃線になったロープウェー車両がそのまま置いてあります。以前は六甲ケーブル山上駅とここを結んでいて、ケーブルカーとロープウェイを乗り継いで有馬温泉までハイヒールで行ける、というものだった。でも摩耶山からケーブル山上駅、高山植物園、ガーデンテラスへと、バスの便がたくさんあって競争に負けてしまったのでしょう。(その片割れはケーブル山上駅の下に残っている)
 その駅と車両しゃくなげ号を、まるで遺跡のようなとらえ方で時空を超えたアート空間に変えてしまった加藤泉さん。昨年は高山植物園で、寝転がった身体から木が生えてきた人間、あるいは宇宙人、あるいは生命を表現して楽しませてくれましたが、今年は駅の廃墟と捨て置かれた車両が舞台。

Photo_3
 最初の写真はその車両の中に置かれた作品です。天井からぶら下がった異星人のような姿も見えます。コンクリート壁の梁の上にはだれか座っています。どうもこの場所は平成の、日本の、六甲山ではないようだ。Photo 何億光年も遠く離れたどこかに地球そっくりの星があって、あなたや私に似たような似てないような生命体が普通に生活している。あっ、もしかして天国とか神さまってこんな感覚? 廃線になった駅、という美しくもなく面白味もない場所が、がぜん輝いてきた。場の磁力を発している。
 三体の作品のみに目がいっていたが、じっくり見ているうちに作品の周りの空間がじんわり濃密になってくるのを感じる。さすが、加藤泉。六甲ミーツ・アートも残り期間はあとわずかになりましたが、ぜひ足をお運びください。

六甲ミーツ・アート 2014
2014年9月13日(土)~11月24日(月・祝)

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