スズメバチに刺されたら?
いま日本で毒蛇にかまれて死ぬ人はいないけど、ハチに刺されて死ぬ人は毎年20人以上、という記事を読んだことがあります。マムシやハブ、熊やサメより、もっと危険な生き物がスズメバチなのです。活動の活発な8月から10月は特に気を付けないといけない。私は幸いにしてまだスズメバチに刺されたことはありませんが、ジバチという土のなかに巣を作るすこし小型のハチには5~6回刺されている。アタマを刺され吐き気を催して病院へ行ったこともあるし、手の甲をチクッとやられグローブのようにパンパンに腫れてハンドルが握れなくなったり、目の上を刺されお岩さんのような顔で一週間も不自由な思いをしたことがある。毒性の弱いジバチで幸い、といってもこれだけの被害をこうむっているのだから、スズメバチならどうなってしまうのやら。
刺されると、発汗、吐き気、頭痛、血圧低下、呼吸困難、こんな症状をアナフィラキシーショックと呼ぶそうだ。過剰なアレルギー反応が起こるのだ。できるだけ早く病院へ行くこと、救急車を呼ぶのに躊躇するなとも言われます。
もしスズメバチに刺されたらと心配で、抗ヒスタミン軟膏やポイズンリムーバーという毒を吸い出す注射器のような道具をそろえている。あ、おしっこは全然ダメですよ。効かないばかりか不衛生、別の細菌が傷口から入って化膿したりします。
で今回、奈川の友人から「ぜったいコレがいい」と自家製のおクスリをいただいたのです。効き目バッチリ! しかもハチだけでなく、アブやブト、蚊にもいいらしい。写真のように4cmはあろうかという凶暴なオオスズメバチを焼酎に漬けたもの。これを刺されたところにシュッと吹き付け、塗り込める。2~3回これを繰り返せばOKとのこと。言わば『毒を以て毒を制す』というところか。まずは一安心。他の村人にも見せてみたら、「ああ、私も作って持っていますよ」とのこと。奈川ではジョーシキなのだ。
刺されてからの対処もたいせつだけど、まずは刺されないようにすること。だって『奈川スペシャル』なんてふつう持っていないでしょ。だからハチの巣がある可能性が高い、山や公園へ近づかないのが一番ですが、もし出かけるときには黒い服は着ないこと。黒い色は攻撃の標的になります。髪の毛や眼の黒も危ないそうです。それに頭部を刺されると生命の危険がありますから、帽子を忘れないで。
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