ギボウシ 咲き乱れる
まさに咲き乱れる、という形容がぴったりの奈川の敷地内のギボウシ。正しくはオオバギボウシという。ユリ科の多年草。植物図鑑で調べました。敷地はもともとカラマツの植林地。いまは間伐もして大きく成長したカラマツのほかに、自然に生えてきたシラカバやモミ、コナラやクヌギ、ミズキや各種カエデ、タラノキやコシアブラなど、ざっと30種類ほどの樹々が葉を茂らせているので、半日陰の状態です。そんな環境が合っているのか、ギボウシがいっぱい育ち、7月から8月初旬まで次々と花咲いている。
ギボウシという名前は、つぼみの姿が橋の欄干の飾りである擬宝珠に似ているからだそうだ。この花は最初は花序が短く色も白い。それが日に日に花序を上に伸ばしながらたくさんの花を付け、花の色もうっすら青紫になってくる。一つ一つの花の命は短くて、一日で終わってしまうらしい。でも次々に咲いていくので、花期が短いようには感じない。たしかに一本の花穂にツボミ、きれいに咲いた花、しおれて枯れた花が見られるので、一つ一つの花は短命なのだろう。
春に出てくるギボウシの新芽(若葉)は山菜として食べられる。夏場の葉よりもっと色が淡く柔らかい。地域によってウルイとかさまざまな名前のようだが、奈川の地元の人たちはウリッパと呼んでいます。地元産の野菜や果物の直売所であるながわ山彩館でも当然売っている。我々がウリッパを知ったのは、昨年からだけど・・・。あく取りの必要はなく、サラダやおひたしにしたり、みそ汁に入れたりと、クセがないので何にでもよく合っておいしい。ちょっとヌメリがあるのも山菜らしくていい感じです。
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