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2014年8月

2014年8月30日 (土)

園川絢也 ウハッと自分、生える展

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 いまブリーゼブリーゼで開催中の園川絢也「ウハッと自分、生える」展。なかなかの力作で、見れば見るほど味わいが深くなります。現代アートというのは、わかりにくく考えれば何が何だかワケがわからん、となる。でも無心になって眺めていれば、いろんなものが見えてくる。いろんな思いが湧いてくる。これでいいのだ!(バカボンのパパみたい)
 この世界にウハッと生えてきて、ウドメキながら成長し、やがて熟し腐る。これは人間も他の生き物も、社会も歴史もアートも、みんな同じ。クヨクヨ、アクセクしても、どうせ同じ。それなら他人の目など気にせず、自分の思いに正直に生きたらいいじゃないか。

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 この造形物、鮮やかな赤やピンク色したビニールの巨大なネットのようだ。何でできているかといえば、金属の薄板に切れ込みを入れて広げた金網のような素材で大まかなカタチを作り、それに絵具を混ぜて彩色した接着剤を流し、貼り付け、乾燥させたもの。触れば柔らかく弾力がある。彼の過去の作品を紹介する映像を流すデジタルフォトフレームを置いた台、そのテーブルクロスも同じく接着剤でできた作品です。ぜひ触ってみてください。このつやつやして硬質な見た目とは違って、ムニュッとした触感もまたおもしろい。

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 こういう立体的な造形は、見る方向や高さによってずいぶん印象が変わる。こっちから見、あっちから眺め、1階から見上げ、2階で正対し、3階から見下ろし・・・。新たな発見に一人ニヤニヤするのも、現代アートを楽しむ秘かな喜びです。みなさんも自分自身の見方で、園川絢也のアート作品をお楽しみください。

園川絢也「ウハッと自分、生える」展
2014年8月25日(月)~9月7日(日)
大人のベルギービアガーデン
DOLPHINS
ブリーゼブリーゼ 1階
JR大阪駅桜橋口より徒歩5分
地下鉄西梅田駅より徒歩3分

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2014年8月27日 (水)

園川絢也さんの空間アート

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 朝7時から展示の準備を始めた大掛かりなインスタレーション、園川絢也さんの「ウハッと自分、生える」展がスタート! 赤、ピンクを主体に、黄色やグリーンやブルーの差し色が鮮やかな不定形の造形物が、ブリーゼブリーゼの巨大な吹き抜け空間に浮遊している。  雲のように、煙のように、あるいはクラゲのように・・・。この空間アート作品を形容しようと思って浮かんでくる言葉は、すべてふわりふわりとしたものばかり。地球の重力から解き放たれた喜びを感じる。生まれたての生命の喜びが。生まれたての魂の鼓動が。 

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 園川さんがDMハガキに書いた文章を、ここに紹介します。よくわからないけど、なんとなくわかる。この作品の意図を汲み取ってください。

  ウハッと サポッと ドポッと 存在する自分
  人がはえる 社会がはえる 空気がはえる
  未来がはえる アートがはえる 命が生える
  内なる生えるモノ 導き 誘導し 惑わすモノ

  自分自身が内にはえるウゴメクウゴメキ
  受け止める 求める 欲する 食べつくす ウゴ
  飛び出す 伝える まき散らす 狙う メキ
  こぼれる 追い出す 堕ちる ウハ

  産まれる 成長する 熟す 腐る 繰り返す繰り返す
  この想いを無限なるウハと出会いから始まる風景

園川絢也「ウハッと自分、生える」展
2014年8月25日(月)~9月7日(日)
大人のベルギービアガーデン
DOLPHINS
ブリーゼブリーゼ 1階
JR大阪駅桜橋口より徒歩5分
地下鉄西梅田駅より徒歩3分

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2014年8月23日 (土)

今年も熊が人里に出没

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 今年も熊が人里によく現れているそうだ。奈川高原でも知人の山荘がテラスの補修工事中に、熊がやって来たという。朝、大工さんが来てみると真新しい柱の角が何ヵ所か割れている。そして割れ目には黒い毛がいっぱいくっついていたそうだ。どうもツメをたてて登ったらしい。生々しい話でしょ。
 この2、3年、熊の目撃談をよく聞くし、現に私たちも毎年見かけるようになった。以前はなかったことだ。温暖化の影響なのか、人の手が入ることによるのか、山の食べ物が減ってきたのかもしれない。
 
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 以前から持っていた熊よけの鈴は、小さくシャラシャラと鳴るだけで音が響かず、これじゃまったく効果がないんじゃないかと思っていた。で、新たに熊よけのリンを買いました。これなら大丈夫でしょう、リ~~~ンと美しい澄んだ音がしてかなり遠くまで届く。
 木祖村の水木沢天然林では管理棟でこのリンを貸してくれる。ワラビ採りに来ている人もこれを使っていた。なかにはこんな道具は気休めだという人もいますが、なんとか役立ってくれて熊に遭遇しないことを祈りましょう。出会ったときに死んだふりをしてもダメなようですから。

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2014年8月20日 (水)

PECHU金魚が乱舞する

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 ブリーゼブリーゼの1階吹き抜けのシンボルツリーは、流れる水になっております。(そのようにしたつもりです) が、はたしてそう見えるでしょうか? これは少し透けて見えるオーガンジーという布地を、苦労してツリーに巻いた労作であります。布の色は2種類のブルー。
 
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 その青い流れに、大小サイズを変えてプリントした金魚シリーズの作品を切り抜いて、さも泳いでいるかのようにクリップで留めていったもの。赤いの、黒いの、赤黒の、白っぽいの・・・その数、ざっと50尾。涼し気に自由気ままに泳ぐ金魚たちが、夏の暑さをしばし忘れさせてくれるといいですね。

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 巨大な吹き抜けの2階からは幅130cm×高さ180cmのタペストリーが、下がっている。これもかなり大きいと思っていましたが、ここのスペースに掛けるとあまり大きく感じない。あらためてこの空間の広さに驚かされる。
 いろんな場所で、いろんな展示を経験して、これからPECHUさんのアート活動がますますパワーアップすることを祈っています。
 
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PECHU「金魚の午睡」
2014年8月13日(木)~8月24日(日)
大人のベルギービアガーデン
DOLPHINS
ブリーゼブリーゼ 1階
JR大阪駅桜橋口より徒歩5分
地下鉄西梅田駅より徒歩3分

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2014年8月17日 (日)

ハービスにて世界報道写真展

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 これ、何の写真だと思いますか? 私は丘の上に集まって夜空を見上げる『未知との遭遇』のシーンを思い浮かべました。すごく不思議で、すごく美しく、すごく気になる写真。
 いま西梅田のハービスOSAKA地下2階にあるハービスHALLで「世界報道写真展」が開催されています。会場に入って真っ先に目がいくのが、米国ジョン・スタンマイヤーの作品。説明を読んで、世界ではこんなことが起こっているのか、と認識を改めさせられた。

 ジブチで夜の海岸に立ち、携帯電話を掲げて隣国ソマリアからの安価な電波をとらえようとするアフリカ出身の出稼ぎ労働者たち。こうして外国に住む親類との連絡をかろうじて維持している。ソマリア、エチオピア、エリトリアなどから、よりよい生活を求めてヨーロッパや中東へ渡ろうとする出稼ぎ労働者たちにとって、ジブチは共通の中継点となる。

 ちょっと長いけど、説明の全文を転載させていただきました。世界では私たちの想像力がおよばないさまざまな出来事が日々起こっているのだ。それは悲惨な戦争などニュースになるような大事件ばかりではなく、もっと日常的な、ごく些細な、しかし人々が生きていくうえで不可欠の出来事です。この写真1枚を考えても、激しい内戦、貧困と飢え、南北格差などなど、さらには民族と国家、医療と教育、資源と富、法と正義など、多くの問題点が1枚の背後に存在することがわかる。100の文章よりはるかに雄弁な1枚の写真。報道における写真の役割を考えると、この作品が世界報道写真展の大賞に選ばれたのも納得です。この展覧会では組み写真を含めて62作品が、私たちの知らない現代を写し出しています。

おなじ時代、おなじ空の下に
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世界報道写真展 2014
2014年8月12日(火)~21日(木)
11:00~20:00
ハービスHALL(ハービスOSAKA地下2階)

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2014年8月14日 (木)

PECHUさん、金魚の午睡

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 西梅田ブリーゼブリーゼ 1F 吹き抜けのリレーギャラリーに、いよいよPECHUさんが登場。展覧会のタイトルは『金魚の午睡』。広い吹き抜け空間を生かすため、ジークレー版画でおなじみの金魚シリーズをこの展覧会のために再プリントした素材を使った、インスタレーションの展示です。

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 4本の柱は、たとえば完成形に切り抜かれた金魚たちをプラスして、静止画からゆったりと動き出したような。あるいは中心の金魚を取り巻き、井戸端会議に夢中になっているかのような。切り抜かれた、つまり四角いワクを外された金魚たちが自由に泳ぎまわることにより、さまざまな物語が生まれるのだなぁと感心しました。

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 ちょっとした見せ方の工夫で、ずいぶんと世界が広がる。もちろん一点一点が素晴しい完成度のPECHU作品ですが、たまにはこんな展示で見るのもいいものです。思いがけない発見がある、新たなアイデアのきっかけに出会える。PECHUさん自身もこれがいい刺激になって、次の創造へ向かってのエネルギーとひらめきが得られればいいなと思います。

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PECHU「金魚の午睡」
2014年8月13日(木)~24日(日) ※18日(月)は休館
大人のベルギービアガーデン
DOLPHINS
ブリーゼブリーゼ 1階
JR大阪駅桜橋口より徒歩5分
地下鉄西梅田駅より徒歩3分

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2014年8月12日 (火)

台風一過、ブルーの快適

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 大きい台風が関西を直撃しましたが、みなさま被害はなかったでしょうか? 四国に上陸して瀬戸内海を抜けて、赤穂に再上陸。あまり経験のなかったコースに加え、雨の量と風の強さが、ハンパじゃなく強かった。うちの近所では六甲山トンネルが土砂崩れのため、不通になっております。神戸電鉄も有馬口のほうで不通だそうです。
 さてさて、そんな暴風雨続きの日々を忘れさせてくれる、スカッと青い世界。梅辻敦子さんの展覧会「街(予感)」は、いま西梅田のブリーゼブリーゼ1F吹き抜けで開催されています。ご覧になると気分も晴れますよ。

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 この暑さに負けない、いや暑さを跳ね返すような灼熱の青。クールだけれどものすごく熱い都会感覚がほとばしる、マイルス・デイビスのような独特な表現。とてもカッコいいと思います。彼女は決して説明的に撮ることはないが、都会の空気がすごく鮮明に表現されている。それはコンクリートやガラスがかもしだす、一種独特の物質感をうまく引き出しているからでしょう。素材そのものの質感を出すのは目的ではないけれど、素材の本質、たとえばコンクリートの硬さやガラスの透けや映りなど、目には直接見えない概念を、光と影だけで表す高度な技とセンスが、それを可能にしている。これらの作品を見ていると、「ピントが合っているか、どうか」なんて、写真の良し悪しを決める基準ではないことがよくわかります。
 もうこの展示は終了しますが、また機会があってご紹介できれば、と願っています。

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梅辻敦子 「街(予感)」
2014年8月3日(日)~8月12日(火)
大人のベルギービアガーデン
DOLPHINS
ブリーゼブリーゼ 1階
JR大阪駅桜橋口より徒歩5分
地下鉄西梅田駅より徒歩3分

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2014年8月 9日 (土)

奈良井宿、おしゃれカフェ

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 一度は旧中山道の鳥居峠を歩いて超えて奈良井へ行きたい、と思いながらいまだ実現していない。ま、今回もお気軽にクルマで行ってしまいました。ここにあるおしゃれなカフェ「深山」が目的の場所。 Photo
 アプローチは枕木。建物は明治か大正のハイカラ古民家を再利用。ここ奈良井は江戸時代から続く家々が並ぶ宿場町なので、この程度の古さでは驚くことはない。それでも高い天井を見上げれば黒ずんだ太い梁が縦横にわたされ、風格あるたたずまいだ。外の陽射しのなかでは熱中症になりそうな暑さだが、室内は涼しい風が吹き抜けてすうーっと汗がひいていく。さすが標高900m以上、もちろんクーラーはありませぬ(必要ないか)。

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 食べ物は「100年前のライスカレー」が名物だそうだが、残念ながら私の好みではありません。コーヒーは素晴らしくおいしい。トアルコトラジャ マイスター認定店、と看板を掲げるだけのことはある。で、コーヒーを頼むと漆のお盆に乗せられたカップ & ソーサーが運ばれてくるのですが、なんと!可憐な山野草の花が添えられている! 聞けば「ふうろ」だという。小林鷹さんの和花シリーズに「ふうろ」があったけれど、どんな作品だったかなぁ。(神戸で保管しているので確かめます) そして、これも絶品!信州りんごジュースには「わすれなぐさ」が! 

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 わざわざ『おしゃれカフェ』と断ったのは、建物だけではなく窓辺に置いてある小物、花瓶に活けてある花、お皿の横にちょっと添えた野草・・・。これらのおもてなしのセンスが、とってもおしゃれなのです。活けてある山野草の名前をいろいろ教えてもらいましたが、忘れてしまいました。ごめんなさい、オバちゃん。
 でもセンスの良さは忘れません。ホントに感心しました。

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 JR奈良井駅に近いほうの駐車場の横。観光客の皆さんがぞろぞろ歩く旧街道沿いの宿場町から、ほんの少しはずれた川沿いです。中山道・奈良井観光の機会がございましたら、ぜひ「カフェ深山(みやま)」でお茶してくださいませ。季節を感じるしつらえで、ごく自然で居心地のいいおもてなしを提供してくれることでしょう。

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2014年8月 6日 (水)

梅辻敦子さんのブルートーン

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 クールなブルーのトーンが独特の都市空間を映し出す。梅辻敦子 さんの『街(予感)』展。暑い日が続く真夏の西梅田に、いまさわやかな涼風を運んでいます。このブルーのトーンは、ある特殊なフィルムで撮影すると、淡かったり濃かったり紫がかったり 、その都度の状況で微妙な違いはあるものの、独自のブルートーンの世界が出来上がるそうだ。
 このフィルムは販売停止になってしまい、もうこのシリーズは制作できないとのこと。とても残念です。でも彼女は次の新たな表現のために、アイデアを熟成中だそうですから期待しましょう。

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 さまざまな人が行き交う街。 繰り返されるなにげない日常。すれ違っただけの人、見かけただけの人。もちろん名前も経歴も価値観もなにも知らない。梅辻さんは、こんな都市の群衆のなかに身を投じて感じる思いを撮影する。「街を行く人たちの、迷ったり、ときめいたり、やりきれなかったり、微妙に揺れ動く眼に見えない思いや瞬間をイメージし、シャッターを切りました」と言う。
 カメラが切り取った洗練された都会的なシーン。映画の一場面のような、ストーリーを感じる梅辻ワールドを体験しに、ブリーゼブリーゼへお出かけください。

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梅辻敦子 「街(予感)」
2014年8月3日(日)~8月12日(火)
大人のベルギービアガーデン
DOLPHINS
ブリーゼブリーゼ 1階
JR大阪駅桜橋口より徒歩5分
地下鉄西梅田駅より徒歩3分

 

 

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2014年8月 3日 (日)

ギボウシ 咲き乱れる

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 まさに咲き乱れる、という形容がぴったりの奈川の敷地内のギボウシ。正しくはオオバギボウシという。ユリ科の多年草。植物図鑑で調べました。敷地はもともとカラマツの植林地。いまは間伐もして大きく成長したカラマツのほかに、自然に生えてきたシラカバやモミ、コナラやクヌギ、ミズキや各種カエデ、タラノキやコシアブラなど、ざっと30種類ほどの樹々が葉を茂らせているので、半日陰の状態です。そんな環境が合っているのか、ギボウシがいっぱい育ち、7月から8月初旬まで次々と花咲いている。Photo_2
 ギボウシという名前は、つぼみの姿が橋の欄干の飾りである擬宝珠に似ているからだそうだ。この花は最初は花序が短く色も白い。それが日に日に花序を上に伸ばしながらたくさんの花を付け、花の色もうっすら青紫になってくる。一つ一つの花の命は短くて、一日で終わってしまうらしい。でも次々に咲いていくので、花期が短いようには感じない。たしかに一本の花穂にツボミ、きれいに咲いた花、しおれて枯れた花が見られるので、一つ一つの花は短命なのだろう。

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 春に出てくるギボウシの新芽(若葉)は山菜として食べられる。夏場の葉よりもっと色が淡く柔らかい。地域によってウルイとかさまざまな名前のようだが、奈川の地元の人たちはウリッパと呼んでいます。地元産の野菜や果物の直売所であるながわ山彩館でも当然売っている。我々がウリッパを知ったのは、昨年からだけど・・・。あく取りの必要はなく、サラダやおひたしにしたり、みそ汁に入れたりと、クセがないので何にでもよく合っておいしい。ちょっとヌメリがあるのも山菜らしくていい感じです。

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