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2014年6月 9日 (月)

ポチ袋がアートになった

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 カラフルで、動きがあって、ユーモアたっぷりの、ポチ袋。知り合いの作家、海原幽山さんが作ったアートぽち袋の展覧会を見に行ってきました。お年玉やご祝儀を入れるあの小さな紙袋が、見事にアートになっていました。場所は堺の山之口商店街にある、ギャラリーいろはに。南海本線の堺駅と南海高野線の堺東駅との間にある商店街で、ここは与謝野晶子の出身地だそうで、アーケードの柱には彼女の短歌がフラッグになってたくさん掛けてある。
 海原さんのポチ袋は、色使いやデザインが面白いだけではなく、絵のパーツが動かせたり、めくると新しい世界が開けたり、と思いがけないアイデアや仕掛けで目と脳を楽しませてくれます。メルヘンのような物語を感じる作品の数々。子供にもどって純粋な心で、さあ作品と素直に向き合いましょう。

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 たとえば、ススキの原で月を見上げているウサギ。めくると月面から地球を見上げているウサギになる。青い地球の周りにはロケットや人工衛星が飛んでいる。やっぱり月にはウサギがいたのだ。Photo_3
 夕焼け空のお日さまの中では、カラスが家路を急いでいる。遊び疲れた子供もみな帰ろ、カラスと一緒に帰りましょ。あるいは、金魚すくいのアミをすっと逃れて、金魚はスイスイ泳いでる。あるいは、ツバメは滑らかな曲線を描いて飛んでいく。めくるとそのツバメを下から見上げた姿になっている・・・。
 このように、どの作品も言葉で説明するのは難しいのですが、会場では実際に手で触れます。自分の手で動かしてみれば、その面白さは一目瞭然! そのために10倍ぐらいに拡大したサンプルも置いてある。みなさんもサンプルが傷んでしまう前に見に行かれてはいかがでしょうか。会期は6月末までです。

ギャラリーいろはに
堺市堺区甲斐町東1丁2-29
Tel. 072-232-1682
11時~18時 木曜休館

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