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2014年6月 6日 (金)

フランク・ロイド・ライト設計

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 芦屋川の大阪湾を眺望する高台に建つヨドコウ迎賓館を見てきました。1918年(大正7年)にフランク・ロイド・ライトが設計し、1924年(大正13年)に竣工した旧山邑家(櫻正宗の酒造家)住宅。自然の斜面に沿って、周辺の緑多き環境に調和するように建てられた4階建ての名建築です。鉄筋コンクリート造としては初めて国の重要文化財に指定された建築物だそうですよ。いまは所有者が淀川製鋼所に変わり、ヨドコウ迎賓館となって私たちも見学できるようになっている。とても幸せなことですね。

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 ライトらしい大谷石を使った端正な玄関を入る。マホガニーの重厚な色と窓からの明るい光。彼自身がデザインした幾何学的な家具。一気に時を超えてライトの世界に包まれる。中は思ったより天井が低く、そのぶん水平方向の広がりと視線の奥行きが強調されている。もちろんこれは彼の計算でしょう。そして天井の低さは日本人が小柄だからというわけではなく、ライトの住宅建築によく見られる特徴の一つだ。ジョンソンワックス社やグッゲンハイム美術館などの大型建築はこの限りではありませんが。

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 ここの特色としては和洋折衷というか、ライトが解釈した和室もあること。もちろん畳敷きです。畳やふすまは日本伝統の美しさを尊重し、欄間や違い棚は彼独自の美意識で。これらのディテールに見られるのは、うれしいことに日本建築や文化に対する愛情と敬意。光と影の微妙な陰翳に富んだ数寄屋の魅力は、その後の彼の作品にも繰り返し影響を及ぼしています。この建築を見学して、石や木や紙など自然素材の温かさと、障子や畳の美しさに気付かされました。ライフスタイルの変化にともなって和の様式が疎んじられてきましたが、この機会にちょっと見直してみたいと思います。

ヨドコウ迎賓館
開館日:水・土・日曜日と祝日 10時~16時
※阪急芦屋川駅から北へ、徒歩10分

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