ヤマモモが実る季節
ヤマモモがいっぱい実をつけています。赤い小さなツブツブが集合した、お菓子のようなカタチ。桃というよりはラズベリーなどに似ていると思う。バラ科の桃とはまったく違う植物のようで、常緑のヤマモモ科。春の花もすごく地味で目立たない。六甲山系では比較的よく見かける樹種で、なかでも神戸市東灘区にある保久良神社の境内には20mを超える巨木が何本も並んでいて壮観です。ここの鎮守の森を形作る重要な樹となっている。そして細長い楕円形で厚みのある葉が濃い緑の影を作っていて、日差しの強い真夏でもこの下はまわりより涼しくてホッとする。
ヤマモモは高知県の県の花、徳島県の県の木に指定されているように、温暖な気候のところに自生するらしい。そういえば信州奈川では見かけることはない。
鳥たちはこれを食べに集まっている。甘酸っぱい果実は人間も食べる。ジャムにして食べる。ジュースやシロップにして飲む。ヤマモモ酒にもするそうだ。でも虫が食っていることも多いし、大きな種を取り除くのも大変そうだから、ちょっと作ってみようかという気はしません。
地面に落ちた実を撮影しましたが、落ちたものは傷んでいて食用にはならないそうです。この時期、大量に落ちているのだが、これは鳥や虫に食べてもらうことにしましょう。自然の循環で、めぐりめぐって私たち人間にもなにか恩恵がもたらされるに違いない。自然のものは自然のままに。ほんの少しだけ楽しませてもらえれば、それで十分です。
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