乗鞍の雪の回廊を歩く
乗鞍高原からアルピコ春山バスで位ヶ原山荘前まで行って、大雪渓の下の絶景ビューポイントまで雪の壁のなかをハイキング。距離は4km、標高差は250m。そこからの眺望はさすが! 槍、西穂、奥穂、前穂、常念、大天井。八ヶ岳は曇って見えない。右に目をむけると甲斐駒、仙丈ヶ岳、そして木曽駒を望める。おお、わが野麦峠スキー場のゲレンデもよく見える。鉢盛山の稜線が尽きたあたりに遠く松本平の家並みも光ってる。
雪の回廊と言えば立山が有名だけれど、ここ乗鞍も後発とはいえ景色の雄大さでは引けを取らない。それに何といっても人が少ないのがよろしい。観光協会やアルピコ交通など関係者はもっとたくさんのお客さんをを呼びたいのだろうけど。こういう自然は十分すぎるぐらい注意して守らないとね。人が増えるとどうしてもゴミの問題、トイレの問題などマイナスの面が目立ってきますからね。
春山バスは6月30日まで。7月1日からは夏山シーズン開幕です。
乗鞍は8月までスキーが楽しめる。もちろん、いまの時期も多くのスキーヤーやボーダーが滑っている。ただし滑るためにはえんえんと歩いて登ることになるから、一日に何本も、というわけにはいかない。それでもバックカントリーの面白さには代えられないのでしょう。若者からベテランまで、好きなところへ登って思い思いに楽しんでいる。
10mを超える雪の壁にはさまれた坂道を登っていると、お天気に恵まれたせいもあってどんどん暑くなり、どんどん薄着になっていきました。イワヒバリもたくさん飛んでいる。でも、こんな晴れた日には残念ながらライチョウは見られない。登山者が降りてくる。雪のない時期とは違ってルート以外のところをショートカットできるので、かえってラクかもしれない。ヘルメットをかぶりピッケルにアイゼン、ハーネスにザイルと、しっかり雪山の装備をしていました。このお天気ならそこまでしなくても、と思いますが山の天気は変わりやすい。あなどらず準備しておくに限ります。こんなのどかな春山で遭難などしないでくださいよ。
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