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2014年4月13日 (日)

地獄を見てきました

Photo_4
 あたりを包むイオウの臭い。ぼうぼうと吹き上がる120度の水蒸気。ブツブツ、グチュグチュ湧き出る熱湯とあぶく。ここは雲仙温泉の地獄です。雀地獄、お糸地獄などかわいらしいのから八万地獄、邪見地獄、大叫喚地獄・・・なてと恐ろしげなものまで、地獄八景をまるで亡者のように私たちが見物してまわる。天草四郎で有名な島原の乱で、たくさんの人がこの地獄で処刑された歴史もあるという。Photo
 でも今は展望台もある。休憩所もある。温泉たまご屋さんもある。歩いている石畳を触ると、あ、温かい。石を積み上げた賽の河原までありました。「地獄内は危険です」と書かれた環境省の看板。「温泉の温泉タマゴはメチャうまい」という、雲仙の小中学生が考えた標語が掲げられている。どこか微笑ましい地獄。もし地獄がこんなところなら、地獄へ落ちるのもいいか。魚も卵も美味しいし足湯もあるし。

Photo_2
 ここ島原半島は20数年前に普賢岳の噴火による火砕流や土石流で大きな被害を受けたところ。熊本から島原湾を横断するフェリーで向かうと、島原に近づくにつれて眉山の奥のほうに雲仙の普賢岳と平成新山(溶岩ドーム)が荒々しい姿をあらわしてくる。まだ噴火の煙を上げているのかな、いや雲かな、やっぱり噴煙のようだ。
Photo_3  島原港から雲仙岳をぐるっとまわり込んだところにある雲仙温泉は、火砕流が流れ落ちた方向とは逆方向に位置している。だからまだ記憶に新しいすさまじい火砕流が生み出した本当の地獄とは、また違う役割を担っているのかもしれない。テーマパーク的地獄。善男善女がつかのまの平和な地獄をめぐる観光地。これもよろしいんじゃないでしょうか。

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