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2014年4月25日 (金)

篠山紀信の写真力

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 大阪グランフロント、「篠山紀信」展 写真力 THE PEOPLE by KISHIN。こんなタイトルで写真展が開かれている。カメラマンとして日本一の有名人の、篠山さんです。彼は雑誌や新聞などメディアに載るのが写真の役割だ、と考えていたという。だから展覧会のような見せ方は軽蔑こそしてないけれど、意味がないと考えていたそうだ。それが今回の全国巡回の展覧会をやるにあたって大きくプリントしてみて、大判のプリントによる展覧会の価値に気づいたという。たしかに現代美術というのはサイズもプレゼンテーションのうち。無視できないたいせつな要素だ。
 彼は週刊誌のコーナーで『激写』という言葉を作ったり、カメラ三台を並べて撮影した画像を合成して見たこともない世界を創ったり、日本の写真の最前線を突っ走ってきた。この大きなプリントを引っ提げて初めて展覧会をする、というのが遅きに失した気がします。

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 時代を象徴する著名人のポートレート。美空ひばり、きんさんぎんさん、山口百恵、岸恵子、三島由紀夫、渥美清、夏目雅子、王貞治、勝新太郎、急に変わりますが浅田真央にももいろクローバーZ、蒼井優、に澤穂希、羽生結絃・・・篠山が「写真の神様が舞い降りてくれた」と認める写真のエネルギーが、ぐんぐんこちらに迫ってくる。売れっ子カメラマンの篠山さんだからこその、大スターたちを写した記録。ただ懐かしのスターが写っているというのにとどまらず、その時代その時代の空気を色濃くまとっている。写真というのは、結局いちばんの価値は記録にあり、と思い知らされました。
 それほど力があるんです。さすが篠山。それともうひとつ素晴らしかったのが、歌舞伎役者を撮影したシリーズ。坂東玉三郎の怪しい魅力、市川海老蔵や中村獅童の荒事、いやぁ江戸時代の写楽の大首絵を髣髴とさせるリアリティ。これが写真の力だ、と言わんばかりの力技。
 じつを言えば、見たことのある作品ばかりだしなぁ、とこの展覧会にあまり気が進まなかったのですが、見てよかった。見事なものでございました。

篠山紀信展 写真力
グランフロント大阪
北館ナレッジキャピタルB1 イベントラボ
2014年4月5日(土)~5月18日(日)

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