2013年9月 6日 (金)

太古の声を聴くように、

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 ここは犬島の、石職人の家跡。その敷地に、土や石や木などの自然素材を使った作品がある。淺井裕介の「太古の声を聴くように、昨日の声を聴く」。まるでストーンヘンジや古代マヤ文明の遺跡のように見えます。それが作品名の前半『太古の声を聴くように』にあたるのでしょうか? そうすると、かつてそこにあった建物の柱や礎石に見えるオブジェが、後半の『昨日の声を聴く』ということになる。
 アーティストはこのような方法で、私たちの注意を喚起する。この土地に降り積もり、深く沁み込んで沈潜している感情や記憶に、じっと耳を傾けろ!目を見開いてしっかり見ろ!と。この島固有の自然、人々の営み、歴史、文化。でもそれは、この犬島に限ったことではない。世界中どこでも同じことが言える。そうか、作家が言いたいのはそのことなのだ。
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 近づいて見てみる。アースカラーの自然素材で描かれたパターン模様は、原始の姿のようでもあり、宇宙のひみつを解き明かしているようでもあり、未来のコンピューターの配線図のようでもある。それはこの場所、この家の記憶を超えて、時空のはるかかなたからの記憶。DNAに刷り込まれた地球上の生命の記憶。もしかしたら地球が生まれるもっと前、宇宙誕生の記憶。
 私たちは、なぜここにいるのか。そしてどこへ行くのか・・・。淺井裕介の作品は、一軒の家の跡から、一つの島から、一つの国から、世界や宇宙や時間を考える視点を提供してくれました。ミクロからマクロへ、想像力が私たちの視界を無限に拡大してくれる。

アートをめぐる旅
瀬戸内交際芸術祭 2013
春:会期、夏:会期 終了しました
秋:10月5日(土)~11月4日(月・祝)

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2013年9月 4日 (水)

家プロジェクト、透明なS邸とA邸

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 犬島にはアートディレクター・長谷川裕子と建築家・妹島和世が手掛ける家プロジェクトが、現在5軒。空き家や住居跡をリノベーションし、アートの力で島を活性化させようという試みです。そのうち透明アクリルを壁面に使い、どちらもアーティスト・荒神明香の作品を展示する2邸を紹介しましょう。Photo_7
 まずS邸は、大きさも焦点も異なる円形レンズをたくさん使ったインスタレーション「コンタクトレンズ」を展示。遠目には海の底からあらわれる泡のように見える。近くによると空や木々や家々や人々がいろんな角度やサイズで映っているのがわかる。そして透明の壁だから、向こう側の緑の山や石垣は、透けて見えている。文字通り、アートが島の風景や人々の暮らしと一体化しています。
 見慣れた風景が、このように複眼的に見ることによって生まれる、新鮮な驚き。伝統的な焼き板壁の景観に、モダンな異物であるアクリルを放り込んで、ストレスを与えることなく調和と良き刺激を生みだす方法・技術は、「透ける」と「映る」でしょうか。これは全国の街づくりのヒントになるかもしれません。
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 もう一つはA邸。こちらも透明アクリルのリング状の構築物のなかに、荒神明香の作品「リフレクトゥ」が展示されている。色鮮やかな花びらが空中に乱舞する立体作品。まだ島にたくさんの人が住んでいたころの盆踊りのにぎわいのように感じます。華やかな浴衣姿の踊り手がつらなって、一つの時間を共有する。Hana_3古き良き時代の記憶。
 花は生と死を強く意識させるものですが、造花のウソっぽい華麗さは美しいがゆえによけい死の匂いを強く喚起させます。桃源郷、極楽浄土、ユートピア、シャングリラ・・・。この世にはない場所、つまり死と隣り合わせにある場所。
 透明な壁に囲まれた空間の内側に置かれた銀色に輝く椅子、そこは人生の終末に座って来し方を回顧するために置かれた椅子? そんなことはないでしょうが、白昼夢を見ているようなシュールな光景でした。

アートをめぐる旅
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2013年9月 2日 (月)

妹島和世の中ノ谷東屋

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 暑さのなかアートめぐりに疲れたら、ちょっと一休みして水分補給。そんなときにピッタリなのが、妹島和世さんが創った東屋。細い円柱で支えられたキノコのような形の軽やかな金属(アルミ?)の屋根。視界を遮らず、風もよく通るよう、壁はない。だからどこからでも出入り自由。軒が低いので入るとき屋根の端をつかんだら、アッチチチチーッ。太陽に焼けて7~80℃になっているんじゃないだろうか。
 目がクラクラする強い日差しの只中から、ちょっとうす暗く感じる空間に足を踏み入れると、一転涼しい風が吹き抜けホッとする。床は地面の傾斜やデコボコをそのまま残したコンクリート。凹曲面の天井はまわりの緑を映して空気までグリーンに染めている。
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 内部空間に置かれた椅子はSANAA(妹島和世+西沢立衛)がデザインした「ラビットチェア」。かわいいでしょ。このとっても開放的なスペースが、オモシロいことに音は内にこもって反響する。話し声も拍手も足音も、こだまのように響き、増幅され、体中が音に包まれる。天井の凹面にその秘密があるようだ。
 視覚の開放性と聴覚の閉鎖性。このギャップが、なんか不思議な感覚を呼び起こす。内と外を隔てる壁はいっさいない、いけいけのスペース。だけど目に見えない結界が確かに存在するようだ。まるで神社の、笹としめ縄で囲まれた聖なる場所。そうだ!ここは暑さや雨から避難するシェルターであるだけじゃなく、疲れた精神を癒やし次へ進む活力を蓄えさせてくれるパワースポットなのだ。

アートをめぐる旅
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2013年8月31日 (土)

近代化の跡、犬島製錬所美術館

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 周囲4kmの小さな島、犬島、岡山県の宝伝港からあけぼの丸という高速船で10分で着く。1909年に銅の製錬所が開設されて最盛期には5,000人以上が島で生活したが、銅の価格が大暴落し、わずか10年で操業を終えたという。そして現在の島の人口は約50人。
 その近代化産業遺産を再生・活用した犬島製錬所美術館は、建築家・三分一博志とアーティスト・柳幸典の合作です。入り口に至るまでのアプローチから、壁面や路面に使われたカラミ煉瓦の存在感に圧倒される。銅を製錬した後の残りカスを型に入れて固めたカラミ煉瓦、いかにも重そうで黒っぽい独特の質感です。しかも100年の歳月を物語る傷や凹み。ほれぼれするほど美しい。新しく付け加えたガラスや太陽光パネルなど最先端技術との対比が、近代化の光と影、自然や環境との共生を考えさせて興味深い。
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 カラミ煉瓦と鏡で構成された、光に向かってくねくねと歩く暗い迷路。館内の6つのスペースには柳幸典の「ヒーロー乾電池」が設置されている。近代化に警鐘を鳴らした三島由紀夫をテーマにしたこの作品は、自決した時の檄文や小説の一節をモチーフにし、三島が生前住んでいた家の建具も使用。耽美的なイメージの世界を構築している。私はなんの関連もないのだが、なぜか上田秋成を思い浮かべていました。
 美術館を取り巻く大規模な遺構のそこここに、白百合が咲きこぼれていました。自生している群落なのか、植えられたものなのか。係りの人に聞いてみたけど、わからないという。三島由紀夫って百合の花を愛していたのでしたっけ? どなたか教えていただければ幸いです。

アートをめぐる旅
瀬戸内交際芸術祭 2013
夏:7月20日(土)~9月1日(日)
秋:10月5日(土)~11月4日(月・祝)

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2013年8月25日 (日)

あいちトリエンナーレのPR

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 「心臓音のアーカイブ」へ向かって歩いていると、アレッ、こんなところに作品展示があったっけ?と思う施設がありました。場所は豊島の唐櫃地区。ほら、いかにもという見え方でしょ。なにかの工場跡を利用したアートスペース、最近はやりのスタイルです。唐櫃美術館という看板が掲げられている。中に入って聞いてみると、ここは空き家になっていた元・海苔工場を改修したそうだ。しかも、今年が2回目の開催となる「あいちトリエンナーレ2013」のPRのために、瀬戸内芸術祭の会場に乗り込んだ、というわけです。でも、あまり「あいち」が強調されていない。まったく気が付かなかったぐらいだもの。もう一度外へ出て眺めると、たしかにポスターも貼ってあるけれどずいぶん控えめ。なかなか好感が持てます。
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 中には四角い木枠を積み重ねたおしろいオブジェや、東北の被災地で撮影されたモノクロ写真などが、暗い空間に浮かび上がって展示されている。名古屋と岡崎で、10月27日まで79日間の開催で、テーマは「揺れる大地・・・われわれはどこに立っているのか:場所、記憶、そして復活」。東日本大震災以後、生活も政治も文化も、すべて以前とは変わってしまったいま、芸術も変わらざるを得ない。というより、アーティストもこれを抜きに制作活動などできないのではないでしょうか。
 あいちトリエンナーレは現代アートだけではなく、演劇、ダンス、音楽など舞台芸術も柱にする、ユニークな芸術祭です。ぜひまた名古屋に足をお運びください。忙しくなりそうですよ。あれ、すっかりPRの片棒をかついでしまいました。

あいちトリエンナーレ2013
8月13日(火)~10月27日(日)

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2013年8月23日 (金)

心臓音のアーカイブを体験する

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 クリスチャン・ボルタンスキーは、昨夏の越後妻有トリエンナーレで感動した作品「No Man's Land」を作ったフランスのアーティストです。彼は2008年から人々が生きた証として、心臓音を収集するプロジェクトを展開している。ここ豊島の唐櫃浜にある「心臓音のアーカイブ」は、世界中で集めた心臓音を恒久的に保存し、それらを聴くことができる小さな美術館。
 館内は3つの部屋で構成されている。まず真っ暗な部屋で心臓音が大きく響くインスタレーションが展開されるハートルーム。不気味に、あるいは力強く打ち鳴らす打楽器のような音に合わせて、照明が点滅する。胎内に戻ったかのような心細いけれど安らぐスペース。2番目は集められた心臓音を収録場所や名前から検索して聴くことができるリスニングルーム。そして3番目は心臓音を再録するレコーディングルーム。美術館というより、なにかの研究所のようです。
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 ハートルームがなかでは美術館らしい部屋だが、その展示だけならあまり面白くない。キモは最後のレコーディングルームです。希望する人は登録料1,500円を払えばこのレコーディングルームで心臓音を再録してくれる。採録された心臓音はメッセージとともにアーカイブ化され、作品の一部となるという仕組みです。このシステムというか行為そのものがアートなのです。(こうなると現代アートってわからない、と言われそうですが…) アーカイブはすでに2万人近くになり、日々増え続けているそうだ。そして登録した人は、いま採ったばかりの自分の心臓音も含まれたCDブックレットを持ち帰ることができます。
 自分がアート作品に参加する喜び。これは理解できますが、正直言ってどの心臓音もそれぞれ違いはあるにせよ、あまり面白くなかったです。ゴメンナサイ。ま、面白いかどうかが大事ではなく、あらゆる人の心臓音を取捨選択せずに同列で集めることに意味があるのだから、これでいいのでしょう。

アートをめぐる旅
瀬戸内交際芸術祭 2013
夏:7月20日(土)~9月1日(日)
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2013年8月21日 (水)

アートなカフェで一休み

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 アートめぐりに疲れたら、涼しいところで一休み。どうせならアートを感じるカッコいいカフェで、というわけでやって来たのが「イル・ヴェント」。豊島の家浦港から徒歩5分。これも瀬戸内芸術祭2013のれっきとした作品です。トビアス・レーベルガー作、「あなたが愛するものは、あなたを泣かせもする」が正式作品名。わかったようなわからないようなタイトルですが、なにか人生の奥義を感じてくださいね。そう思って見ていると、屋根瓦の漆喰が妙に白いのを除き、なんの変哲もなさそうなこの家が、だんだん気になってきませんか?
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 古い民家を改修したこの店、靴を脱ぎ、ビニール袋に入れて中に入ります。すると表の伝統的日本家屋とはかけ離れた別世界。壁もテーブルも椅子も、白、黒、赤の強烈なストライプで、平衡感覚がぐらぐらっと崩れます。水平や奥行に自信が持てなくなります。「めまい」こそアートの原理のひとつなんだ、とあらためて感じました。二階は扁平した大きなドット模様が基調の、また違った雰囲気。「中庭のオープンテラスもいいですよ」と声をかけられましたが、この暑さの中、ちょっと遠慮させていただきました。秋シーズンならきっと最高でしょう。
 おっと、忘れていました。メニューはコーヒーやソフトドリンク、レモンケーキやチーズケーキなどで、普通においしいと申し上げておきましょう。

アートをめぐる旅
瀬戸内交際芸術祭 2013
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2013年8月19日 (月)

バスケットとドラえもん地蔵

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 豊島の唐櫃港から7~8分。小さな公園にユニークなバスケットボールのゴールがあります。大きなバックボードはどうやら豊島のカタチ。リングは6つも! しかもコートの反対側にはゴールはありません。はて、どんなゲームをするんだろ?
 これはスペインのアーティスト、イオペット&ポンズによる作品。タイトルは「勝者はいない。・・・マルチ・バスケットボール・・・」。ふざけたゴールだと思うか、そもそもスポーツに勝ち負けは大切じゃないと考えるか、この作品はあなた自身の思想や哲学を映す鏡です。さて評価はいかに。そばにいつでもバスケを楽しめるよう、ボールが10個ほど用意してあります。熱中症にかからない程度にひと汗流してください。
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 この公園の片すみには、なぜかバスケットボールを眺めている「ドラえもん地蔵(?)」があります。大きいのと小さいの。親子かなぁ。え、ドラえもんに子供がいましたっけ? それより何故にここにあるのか。子どもたちが遊ぶ遊具ではないんですよ。なにかのご利益があるようにも見えないし・・・。謎です。Photo_6
 ここから少し歩いたところに、おもしろい鉄製の黒いものが並んでいる。よく見るとイカリでした。このあたりには漁港が多いから、と合点しかけたが、それにしては小さいし数が多すぎる。きっと養殖イカダなど大量に使う用途があるのでしょう。同じカタチが整然と並び、おまけにサビが出たり汚れたり、鉄ならではの質感が感じられ、アートのような美しさ。アートをめぐる旅を続けていると感覚が鋭敏になるのか、道端のなにげないものにも目が留まり、美を感じることができる。ちょっと得した気分です。

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2013年8月17日 (土)

遠い記憶のトンネル

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 豊島の甲生(こう)地区の旧・集会所を舞台にした塩田千春の作品「遠い記憶」。島々から使われなくなった窓や障子などの木製建具を集め、トンネルにして建物に突き刺したアート作品です。3年前の第1回芸術祭のときに制作されたそうですが、建物の老朽化によって今年が公開最後の年になるそうです。本数の少ないバスに乗って足を延ばして大正解。予想よりはるかにオモシロイこの作品を観ることができて、ホントにラッキーでした。余談ですが、この作品の受付をされていたのが、昨年の越後妻有トリエンナーレである展示のキュレーターをされていた方。またどこかでお会いする機会があると思います。
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 トンネルの中を歩くとちょうど風の通り道となり、とても涼しくて気持ちいい。屋外では建具の桟の影が美しい模様を描いている。うす暗い屋内ではむこう側の緑をガラスに反映した美しい色あいの空気に包まれます。それぞれの建具に込められた「遠い記憶」。春も、夏も、秋も、冬も、晴れた日も雨の日も・・・楽しい時間、悲しい別れをいつもそばで見てきた窓。家族の記憶も地域の歴史も、すべてここに蓄積されているように感じる。静寂のなかに含まれた饒舌。まるで過去へのタイムトンネルのような感覚は、SF映画のシーンからの連想だけではないようです。
 なおこの作品は、次回に向けて新たな記憶としてよみがえらせる計画が進行中、とのこと。期待しています。

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2013年8月15日 (木)

高所恐怖症の方、お断りアート

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 マイク+ダグ・スターンによる巨大なインスタレーション、その名も「Big Bambu」。豊島の甲生(こう)地区にあります。彼らは数千本の竹を使い、地上から15m以上の高さにツリーハウスのようなやり方で巨大な構造物を作ってしまいました。まず受付のテントで言われたのが、「足が弱い方、高所恐怖症の人はご遠慮ください」。高さ15mと言っても山の斜面の竹林の上だから、登り口から考えるとその標高は優に50mはあると思う。
 Photo_13斜面の傾きに沿って、しかも地面からだいぶん離れた竹林の中ほどに、曲がりくねって付けられた登り路も、もちろん竹でできています。すれ違いもできない狭さだから、7~8名ずつのグループになってガイドさんに引率されて登っていく。竹だから平らじゃないし滑りやすいし、生えている竹を支柱にしているので路全体がゆらゆら揺れる。登ること10分あまり。とつぜん前方が明るく開けて、そこに帆を張った船のような形状のスペースがあらわれる。竹林の梢に乗っかった展望台。涼しい風に吹かれ瀬戸内海の美しい島々を眺めていると、しばし高所の恐怖を忘れる。この構造体、くみ上げるのに釘や金具は一切使っていない。登山用のザイルで縛っているのだ。
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 これを作るのにアメリカから15人ほどがやって来て制作したそうだ。もちろんクライマーも20人ぐらいが手伝って。登山の技術なしにはとうていできない作業でしょう。
 登り始めてから地上に生還するまで、所要時間は約30分。2ほどよいスリルと素晴らしい景色を楽しみ、ちょっとした達成感も味わえる極上のエンターテインメント。だから現代アート巡りはやめられない。
 バス停に向かって歩いているときに振り返ったら、見えてるじゃないですか! 竹の海に浮かぶ船が! ここに向かうときにはまったく気が付いてなかったけれど、こうして見てみると、やっと全体像がつかめました。見えていないこの下にも、作品の一部である登り路は延々と続いているのだ。お疲れさまでした。

アートをめぐる旅
瀬戸内交際芸術祭 2013
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