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2013年12月

2013年12月29日 (日)

天使のハシゴ

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 天使のハシゴ、あるいは天使の階段。晩秋から冬にかけてよく見られる現象だ。雲間から一筋二筋伸びて地上へ達する光のオビ。まるで天使が天井に上る(あるいは下る)ハシゴのように見えることから名づけられたそうだ。この光線はヨーロッパの教会でよく目にする荘厳な絵でもおなじみですね。天使だからといってクリスマスやニューイヤーに合わせて現れてくれるわけではない。この季節、太陽の位置が低くなるからよく見える。とくに朝や夕方に多いのも、より太陽が低いから。
 太陽の光が空気中のチリや水蒸気にあたって反射したものだから、まわりがある程度暗くなければならない。切れ目がある厚い雲が出ている時がねらい目です。
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 いま話題のダン・ブラウン作『インフェルノ』(角川書店)でも触れられている、ギュスターヴ・ドレ版『神曲』。地獄や悪魔、聖人や天使のエッチング挿画133点が入った、19世紀の素晴らしい美術出版です。Photo_7『インフェルノ』は「地獄篇」なので、天使のハシゴは出てきませんが・・・。
 『神曲』では、地獄を抜け、煉獄を通り、天国へと昇ったダンテは、そこでたくさんの光に出会う。ここでドレは、これでもか!と神々しい天使のハシゴを多用する。神や天使が登場するシーンはまさに光あふれるイメージが必要だったからでしょう。
 「光は力 智は光 愛は光 光は全て」 ダンテは詩う。まっしぐらに光の梯子を舞い昇りながら、私はどこまでも自由だった。「私は光の中にいた」
 このように、14世紀のダンテは天使のハシゴを昇ったのだ。たとえ比喩的な意味においても。21世紀の私たちも、そこには何らかの天の意志があらわれている、と考えてもいいんじゃないでしょうか。天使のハシゴが単なる自然現象だ、というだけでは味気ないですしね。
 こんなよしなしごとをブログに書いているうちに、はや年の瀬となりました。天国へのハシゴを夢見ながら、ゆく年くる年にゆっくり思いを馳せることにいたしましょう。

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2013年12月26日 (木)

雪煙の中、今シーズン初滑り

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 目が覚めたら寒かった。寒いはずです、外気温マイナス10℃。朝日がまだ差し込まないうちに外に出る。キーンと透明な大気に包まれてぶるっと身震いする。静かです。鳥も鳴かない。けものの足跡も見えない。みんなそっと身を潜めているのでしょうか。ものの5分もしないうちに薪ストーブで温かい室内へ退散です。
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 お昼前から「これではイカン!」と自らを叱咤してゲレンデへ。今シーズンの初滑りは雪煙の中です。滑っているときはいいけれど、リフトに乗っているときは頬っぺたに寒さの針が突き刺さって痛い。しかも穂高や乗鞍や御嶽が見える素晴らしい眺望が、まったくダメ。それでも上手な人は十分楽しんでおられるが、私のようなヘタクソは楽しさ半減です。
 久しぶりのスキーは結構ハードだ。すぐに膝に力が入らなくなる。はたから見ると、きっとふらふらしてるんだろうなぁ。情けない。もちろん写真なんか決してアップできませぬ。
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 わがホームの野麦峠スキー場。奈川村が松本市に編入されて以来、赤字続きのこのスキー場は存続の危機が叫ばれている。奈川村時代は村が赤字を補てんしていたけれど、松本市になるとそうはいかない。市内にはいくつもスキー場があり、なにも赤字の所を残す必要がないからである。キビシイものだねぇ。でも今シーズンはなんとか持ちこたえてくれたようです。そして、まずまずの人出。ひとまずは安心です。

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2013年12月23日 (月)

大阪・中之島イルミネーション

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 大阪でも12月にイルミネーションをやっているんですね。OSAKA光のルネサンス~水と光のハーモニー。11回目だそうですが、今回初めて見ました。市役所を光でデコレーションした作品を見て、LEDのイルミネーションのトンネルを通り抜け、メインイベント会場の中之島の中央公会堂へと歩く。神戸ルミナリエのように混み合っていないのがいい。
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 レンガ造りの公会堂の壁面をスクリーンにしたアート作品。これがお目当てです。歴史的建造物がどう変身するのか、楽しみにしていました。
 「光の舞=ミネルバとメルキュールの物語」というタイトルの光のオペラ。ミネルバはローマ神話の知恵を司る女神。メルキュールは同じくローマ神話の商業の神。さてどんな物語が展開されるのでしょうか。まず、あふれる光と激しく動く映像、大音響で奏でられる音楽に圧倒される。
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 建物が崩れ落ちたり、花が咲き乱れたり、フェニックスが飛び出したり・・・迫力ある大音量の音楽とともに、なかなか見ごたえのあるエンターテインメントが繰り広げられる。とにかくド派手なのが大阪らしくていい。残念ながらストーリーはよくわからなかったが、商業の神・メルキュールはちゃんと翼のある帽子をかぶりサンダル姿で登場していました。老若男女を問わず楽しめる、大きな可能性を感じる表現でした。
 この「光の歌劇 2013」は、25日(水)まで鑑賞できます。
 
 
 

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2013年12月20日 (金)

ゼロ・グラビティの宇宙

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 宇宙旅行へ行ってみたいですか? 短い時間なら、もう夢ではなく実施まで秒読みの段階に来ているようです。かなりの旅費がかかりますが・・・。いま公開中の映画「ゼロ・グラビティ」は、「青く美しい地球を眺める旅」なんていうロマンチックな夢を打ち破る超リアルな宇宙映画です。空気もなく重力もなく真っ暗な空間。本当に宇宙ロケをして撮ったんじゃないか、と思わせるほど映像がスゴイ! (とうぜん3Dシアターで鑑賞するべきです) これを見るともう宇宙へ行った気分。仮に実際に行けたとしても、感動はこの二番煎じにすぎないのではないだろうか。そんな気分にしてくれました。
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 ストーリーはいたってシンプル。思わぬ事故で一人生き残った宇宙飛行士が知恵と勇気を振り絞ってなんとか地球に帰還する、というお話。それが究極の極限状況=宇宙を舞台にしているから、人間の弱さも未熟さもすべてさらけ出されるし、逆に生きる喜びもよけい際立つ。
 登場人物もほとんど二人だけという構成も上質な心理劇のおもむきで、舞台のお芝居を見ているような面白さだった。人間として生きる自信を無くしている問題アリの科学者が、苦難に打ち克って強い自分を取り戻していく女性を演じた、サンドラ・ブロックがとても素敵です。
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 南極もエベレストもフロンティアではなくなってしまった現代でも、宇宙という未知の世界はまだまだ新鮮です。グラビティ(GRAVITY)、重力がゼロの過酷な世界。まさにディテールに神が宿ったかのような映像のすごさに目が行きがちですが、しっかり人間が描けているのもこの映画の魅力。それに宇宙のごみ問題や軍事を含む国際競争など、宇宙空間がいま現実に抱える諸問題をうまく散りばめて、説得力を増している。こけおどしのSFスペクタクル映画と思って見逃さないようにしてくださいね。ハラハラドキドキ、ぬくぬくした安全なシアターで91分間の無重力体験、これは貴重です。

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2013年12月18日 (水)

神大クリスマスフェスタ

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 こんなの初めてかな。神戸大学の学生による手作り感たっぷりのクリスマスフェスタ。Photo_5正門を入ったところの大階段や学生会館へ向かう渡り廊下に、イルミネーションで飾り付けている。キャンドルはペットボトルをカットして赤や緑のセロファンを貼っているし、風が吹いたらあわててツリーを支えに走っていくし・・・がんばっております。楽しんでおります。
 開催するのに大金がかかるルミナリエに対し、こちらはお金をかけず汗と熱意とアイデアで勝負! 寒いけれど温かい。そのせいか、思ったより見学のお客さんは多かった。よかったねえ、キミたち。
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 食べ物メニューもトマトリゾットや七面鳥のロースト、クリームシチューなど、へぇ!というものが。まぁお味もそれなりに。Photo_6それよりオモシロいのは各テーブルに「マジック やってー♪」と書かれたペットボトルが置いてある。これを立てるとサッとマジシャンがテーブルの横にやって来て、目の前で手品を披露てくれる。カードマジックから小道具を使った華やかなな出し物まで、なかなか手慣れたパフォーマンスで子供たちも喜んでいました。これは奇術クラブ(?)が、がんばりました。
 と、いろいろいいところを見つけてほめてきましたが、正直ショボイ。さて来年もやるのかな? やるならあと一つ二つアイデアが必要でしょうね。時間はたっぷりあるから、学生ならでは!のあっと驚く仕掛け、期待しています。

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2013年12月15日 (日)

信州サーモン、お取り寄せ

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 信州への行き帰り、国道19号線の「道の駅 大桑」で信州サーモン丼という名物料理をよく食べます。この料理に気づいて食べだして約2年。きれいな色でとろっと口の中でとろけるおいしさは格別です。初めてアトランティックサーモンの刺身を食べたときの感動に匹敵しました。いろんなメニューがあるなかで、つい毎回これを選んでしまう。いま長野県下ではこの魚をブランドにしようと多くのレストランや旅館がメニューに加えている。
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 信州サーモンはニジマスとブラウントラウトを交配させた新品種で、長野県水産試験場が約10年かけて開発したものだそうです。国営アルプスあづみの公園では信州の渓流を模した水槽をゆうゆうと泳ぐ姿を見ることができます。同じ水槽のなかで泳ぐイワナやヤマメよりずっと大きい。とうぜん身の色もサーモンと同じきれいな赤。イワナとは別の種だとわかります。
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 ネットで注文し取り寄せができることが分かったので、ためしに一度トライしてみました。いつも食べる丼ではなく、ちょっと趣を変えてイタリアンなカルパッチョで、と電話で話したら「生でも用意できますが、冷凍を少し解凍させたら上手に薄く切れますよ」とのこと。そうか、ルイベの要領なんだと思って冷凍を注文。真空パックされた信州サーモンのフィレが届きましたよ。
 もちろんうまかったのは言うまでもありません。でも食べるのに気をとられ、うっかり料理の写真を撮るのを忘れました。スミマセン。

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2013年12月12日 (木)

バターケースの選択

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 キッチンで、食卓で、 新しく購入したバターケースを取り出して使うたびに、今は亡き母を思い出します。けいママのママはとてもきっちりした人で、新しいバターをケースに入れる時、毎回包丁できれいに等分して切っていました。
 実家に泊まると朝はいつもトーストとコーヒー。母はパンの上に、そのカットした一辺をのせてオーブントースターに。チン!って音がして、焼き上がると同時にバターはジュワ〜とパンの上で溶けている。決して料理上手な人ではなかったけれど、母なりのこだわりで作られていたバター付きトースト。もしも母がまだ生きていたら、私はこのバターケースをもう一個余分に買って、母にプレゼントしたでしょう。
 「このバターケースはカッター付きなんよ! バターをセットして、上から下へグニュ〜と押すと、ほら、10gずつにカット出来て、そのまま保存! どお?もう、包丁でわざわざ切らなくてもいいのよ!」。 母はきっと目を丸くして言ったでしょう。「へええ〜! 便利なものがあるんやなあ〜。えらいなあ〜、こんなん、考えて作る人・・・」。
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 けれど、結局母は娘の手前一度だけそのバターケースを使い、その後はまた包丁でバターを切るかも知れません。便利なキッチン・グッスとはそういうもの・・・なのかも。
 朝の光がさんさんと降り注ぐ食卓で、今日も穏やかな朝食を取りながら、私はちょっとクスッとして、トーストを頬張ります。ちなみに以前使っていたバターケースも、結局捨てられないんですよねえ〜。
 

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2013年12月 9日 (月)

かぐや姫が教えてくれた

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 1,000年以上も前に作られた物語の祖、SFファンタジーの元祖のような『竹取物語』。この難しい素材を原作に高畑勲監督が創り上げたスタジオジブリの『かぐや姫の物語』。どのように調理し、どんな味付けで現代のわたしたちの口に合う作品に仕上げるのか、興味津々でした。Photo_5
 まず驚かされたのは、絵のタッチ。今までのジブリとは違う、やディズニーともまったく違う、ダイナミックで斬新なアニメーション表現です。コンテで描かれた素描に淡彩を付けただけ、でもそれがかえってリアリティを高める表現。色を抑え白場もあえて残し、線の強さを強調する。まさに日本人の美意識の極致。映像作家が短編で試みることはあったけれど、こんな長編では初めてのことだと思う。とんでもない時間とお金がかかったことでしょう。信じられません。そのおかげで、今は昔の見たことのない平安時代の空気と日本の美しい自然が伝わってきます。
Photo_3 ストーリーとしては月の住人の姫が罰として地球に遣わされ、そしてやがて月へ帰っていく、というもの。月は天国あるいは極楽浄土に置き換えてもいいのだけれど、悪人もいないし争いもない、清浄で平穏で穢れなき世界。それにひきかえ地球は鳥、虫、けもの、草、木、花・・・と、にぎやかに生命があふれている。騒々しい生存競争の世界。だから喜びや楽しみもたくさんある代わりに、悲しみや苦しみも深い。Photo_4弱肉強食、欲や執着が渦巻く俗な地上界。しかし、だからこそいとおしいのだ。
 天の羽衣を着けたら地上での記憶がなくなる、という設定は怖くせつない。それは愛や憎しみといった人間的な感情からも遠く離れた境地。それは悟りに近いものなのかもしれないが、それじゃつまらないじゃないか、いろいろと悩みは多くても生きるって素晴らしいじゃないか、と高畑監督はかぐや姫を借りて言っているように思う。Photo_2
 未熟な出来損ないの我々でも、いっしょうけんめい「生きる」ことの尊さ。不老不死などを求めるより、自然の中で四季の中で日々の小さな喜びを大切にする生き方。『アルプスの少女ハイジ』のころから変わらないテーマなのでしょう。それをハイジは都市と田舎の対比で表したが、かぐや姫は天上と地上あるいは死後の世界と現世の対比で、それを表現したのではないでしょうか。
   

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2013年12月 6日 (金)

世界の子供たちを笑顔に

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 クリスマスシーズン恒例!フェリシモのハッピートイズプロジェクト。神戸朝日ビルの前で、いまたくさんの作品が展示されています。使い残しの毛糸や着なくなった服の切れ端で手づくりのぬいぐるみを作り、世界各国の恵まれない子供たちにプレゼントするこのキャンペーンも、もう17回目になるそうです。今年のテーマは「力を合わせて走り出そう!」で、キャラクターは「ランRUNうまくん」。来年はウマ年だから? でも干支がわかる国ってそんなに多くはないので、もっと違う意味があるのでしょう。ハイ、「高く跳ね、早く、遠くまで走ることができる馬は、人を乗せて早く移動したり、重い物を運んだり、暮らしをささえてくれる、かけがえのないパートナ−」だからキャラクターに選ばれた、というわけです。
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 全国の多くの方々から寄せられたクリエイティブな善意が世界へ贈られる前に、日本でお披露目される。それを私たちは観て楽しむことができる。いわば映画の先行試写会のようなもの。Photo_6かわいい布地のうまくんや、毛糸で編んだあったかそうなうまくん。あれっ、クリスマスにぴったしのうま天使さまも・・・。
 一点一点の個性的なぬいぐるみをアート作品として観賞するも良し、この作品がこんな子に渡ったら今後の人生がこんなふうに変わるだろう、などとストーリーを想像しながら見るも良し。プレゼントをもらう子供の笑顔の前に、私たちのこころにポッと灯りがともり、おもわず笑みがこぼれる。そんなうれしい展示は12月25日(水)までご覧になれます。

FELISSIMO
HAPPY TOYS PROJECT
神戸朝日ビルディング 1Fピロティー
点灯時間 8:00〜21:30

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2013年12月 3日 (火)

晩秋の黄色いカーペット

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 今年はあまりきれいに紅葉しないな、と思っていたけれど、このところの冷え込みで六甲山界隈も一気に紅葉が進み、そして瞬く間に落ち葉の季節になりました。近所の小さな神社の大イチョウも境内に見事な黄色のじゅうたんを敷き詰めました。この黄色、ほんとうに見事です。紅葉と言えば上ばかり見ていましたが、地面を明るく染める落ち葉の美しさに感動! 大げさに言えば、新大陸の発見のようです。これからは、下も向いて歩こう。
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 これだけ葉が落ちているということは、当然のことながら樹に残る黄葉はだいぶんまばらになっている。そしてこの樹は雄株なのでしょう。ギンナンはできません。ちょっと残念。
 ウィキペディアを見ていたらこんな情報も載っていました。ドイツではイチョウ葉エキスが医薬品として認められているそうだ。だからといって葉を食べたりしないように。アレルギー反応を引き起こす成分もあるそうですからご注意ください。何事も、素人が中途半端な知識で行うのは危険です。生兵法はけがの元、と申します。

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