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2013年11月18日 (月)

木の強い女性は美しい

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 「気の強い女性」の誤字ではありません。飯沼英樹が木を彫って作り出す力強い「木の女性」たちです。街角で会話するファッショナブルな女性。ビーチでくつろぐ水着の女性。現代をしなやかに、したたかに生きる姿がよく表現されている。木から彫り出され、いまの空気を吹き込まれ、その辺にいるカッコいいお姉さん、という顔で広場に存在している。デフォルメされいかにも作り物っぽいのに、とてもリアル。不思議です。
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 これらの作品は、荒々しいタッチ、アニメキャラクターのようなビビッドな、しかしマットな彩色。彼女たちの内面のたくましさと凛とした美しさを表現するにはピッタリの技法でしょう。それにこの作家、デッサン力と人体をとらえる感覚が素晴らしい。まるでマティスを見るようだ、と言っても決して言い過ぎではないと思う。ちょっと褒めすぎたでしょうか。
 遠くから見ると周囲から浮いてしまったオブジェと感じていたが、近付くにつれて周りの雰囲気に違和感なく溶け込んでいった。はて、なぜだろう? それはきっと作品が持つパワーが磁場のように周囲を取り込んで、飯沼英樹の世界を現出させているからではないでしょうか。雨の日やビル街の中でこれを観てみたい、そんな感じを抱かせる魅力的なアートでした。

六甲ミーツ・アート 2013
2013年9月14日(土)~11月24日(日)

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