バラバラにされた小便小僧
高山植物園のいつもの場所に、いつもとはガラッと違うカラフルなストライプの小便小僧ことジュリアン坊や。積層材から切り出したようでとても美しい。ポップでキュート、ジョジョジョッと大量のおしっこも爽快だ。これは袴田京太朗の作品「ジュリアンーScatter 」.。見慣れた像というのは、二宮金次郎も招き猫もある意味キッチュな記号になってしまっている。ビートルズのアルバムジャケットに福助が出ていたように。だから芸術とはいちばん遠い場所にある。でも、このジュリアン君のようになればどうでしょうか。立派にアート作品になっています。
どこにでもある、どこでも見かけるカタチが、新鮮な驚きを与えてくれる。イヴ・クラインのミロのヴィーナスと同様、アートにはこんな方法もあるんだなぁと感心させられました。
これ、じつは像の身体(おしっこも)を、MRIで輪切りにしたようなアクリル板を貼り合わせてできている。隣の温室にはカラフルな輪切りパーツがいっぱい吊り下げてあるので、見逃さずに。バラバラになっているこれらを貼り合わせると、池の小便小僧と同じものができるそうだ。そして下に立っているのが、いつもは前の池でおしっこしている本物のジュリアン君です。六甲ミーツ・アート期間中はしばらく持ち場を離れているものの、彼もアート作品の一部となっています。
六甲ミーツ・アート 2013
2013年9月14日(土)~11月24日(日)
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