カツラの黄葉がキレイです
ちょうど今、奈川の谷筋に降りていくとカツラの巨木が数十本美しく黄葉しています。カツラは水分を好むのか、谷川に近いところに群生している。高さは30mぐらいあるでしょうか。たてに筋の入ったスラッと空高く伸びた幹。でもそのわりに小ぶりなハート形のかわいい葉が、真っ黄色に変わる。ちょっとイチョウに似ていますが、もう少しレモンイエローっぽいようです。
新緑も爽やかで空気がスーッと透明になる感じで良いものですが、この時期の黄葉はまた、あたりは鬱蒼としているのに世界がパッと明るくなったように感じて好きです。
紅葉といえば桜や白樺は時期が少し早く、もうさかんに散っている。またカラマツはもっと遅く今月末ごろが見ごろ。台風の後、急に冷え込んできたからもっと早まるかもしれませんが・・・。このカツラは材が比較的柔らかいので、家具や彫刻の材料として使われるそうだ。特に上等の碁盤や将棋盤に珍重されるという。
このあたりの山はキノコがよく採れる。はないぐち、ひらたけ、しめじ、くりたけ、くろかわ・・・もちろん松茸も。春のタラの芽やコシアブラ、ワラビ、コゴミなどは採って食べるけれど、キノコはねぇ。まだ食べる勇気がありません。だって信州では毎年キノコ採りの名人が毒キノコにあたるったって話を聞くんですよ。それに近くの山彩館という地場野菜の直売所で、毎日採れたての天然ものが安く買えるし。わざわざ危険を冒す必要はありません。
おっと、いつの間にやらカツラの話からキノコの話になってしまいました。それというのもカツラを見に行く谷筋をはじめ、このあたりには他の人にキノコ狩りをさせないよう工夫した(?)いろんな看板が立っているから。9月から11月にかけて時期をずらしながら次々と生えてくるキノコ。太古の狩猟採集生活のDNAでしょうか、採りに行きたくなるのはみな同じ。なんとかして権利を守らないと、季節の楽しみ秋の収穫の喜びを失くしてしまうからかもしれません。
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