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2013年10月 4日 (金)

コウノトリの郷公園へ

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 兵庫県の北部、豊岡市にコウノトリを見に行ってきました。1965年、絶滅の危機に瀕したコウノトリの人工飼育をスタート。保護増殖事業を続けた結果、いまでは飼育中が約100羽、野生に戻ったもの約70羽と着実に回復しつつある。農薬を使うようになってエサになるドジョウ、フナなどの水中生物がいなくなったことが絶滅の原因だから、と地域の人々も協力して無農薬の米作りや冬場の田んぼにも水をためるなど、豊かな自然環境づくりに取り組んだ成果です。
 コウノトリの郷公園では野生復帰にむけてエサをとる訓練や飛ぶ訓練をしているエリアを、ほんとうに間近で観察することができます。Photo_3訓練といってもイルカに芸を教えるのとは違って、もともとコウノトリが持っていた自然の中で生き延びる技術を思い出させ(?)、自立をサポートする地道な活動。優秀な成績で訓練を終了したコウノトリといえども、ごく普通のコウノトリということになる。理屈っぽい話になって、どうもスミマセン。
 で、周りを金網で囲っていますが、上は空。屋根もネットもなにもない。だからたくさんの人が見学に来ています。エサの時間が近づくと、野生に戻って施設の外で生きているコウノトリも帰ってくる。自分でエサを探すようになっても、ここへ来るとラクに食事にありつけることをよく知っている。その優雅な飛行姿に感動して写真を撮ろうと思ってカメラを取り出すと、もう降りてきている。こちらの思うようにはポーズをとってくれません。
Photo_2
 コウノトリとタンチョウツルの違いは? 見分ける方法を解説してくださいました。頭のテッペンが赤いのはタンチョウヅルですが、飛んでいる姿を下から眺めてもよく見えない。そこでわかりやすいのは、足が赤いのがコウノトリ、黒いのがタンチョウヅル。よく見るとコウノトリは目の周りも赤いそうだ。館内に展示してある剥製で確認しました。ちなみにヨーロッパに分布する近縁種はクチバシも赤いという。Photo
 クチバシといえば、コウノトリはこのクチバシをカタカタと鳴らすクラッタリングでコミュニケーションしている。生まれたばかりの赤ちゃんは小さな声で鳴くそうですが、成長すると鳴かなくなり、もっぱらクラッタリングでコミュニケーションを図る。ツルの一声、という言葉もあるタンチョウヅルとの大きな違いでもあります。花札に『松にツル』の絵柄がありますが、これはコウノトリの間違いだそうな。なぜならツルは足の構造上、木にはとまれない。昔の人が見誤ったからでしょう、とのこと。些細な問題ですが、聞いてオモシロかったからご紹介しておきます。 

兵庫県立コウノトリの郷公園
豊岡市祥雲寺128番地
9:00~17:00 月曜休園

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