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2013年9月10日 (火)

「楽園のカンヴァス」

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 山本周五郎賞に輝いた原田マハさんの『楽園のカンヴァス』(新潮社)は、ピカソとルソーと言う2人の巨匠の画家が登場する、史実に基づいたフィクションです。
 「ふ〜ん、でも断然ピカソのほうが有名だよ・・・ね? ルソーの代表作って? あっ、ピカソと同時代の画家だったんだ! しかも2人は交流があったのか」。 と、この本を読み始める前のけいママの知識は実に乏しいものでありました。巨匠!ごめんなさい。
 ルソー晩年の傑作「夢」。それとそっくりな作品が描かれた「夢を見た」は真作か贋作か? 絵画の世界を震撼させるミステリー。それにしても名画って何なんでしょうね。だれが、どうやってそれを決めるのでしょうね。
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 ともあれこの物語を読み終えた後、ルソーの作品とやらが気になって仕方がない。ネットであれこれ調べてため息を付く。「ふ〜ん、ヘタウマと言われてはったんか」。貧困の中で、それでも情熱を注いで作品を描き続け、認められることもなく世を去った・・・ そんな画家たちの、なんと数多いことか。
 原田マハさんは20年近く美術の世界に居た方だそう。ピカソとルソーの物語を「いつか表現できたら」と、長く温めてこられて誕生したこの物語は、贅沢なそのお裾分けを頂戴しているような読後感。これほどまでに、行間から色鮮やかなシーンを想像し、わくわく出来る本にはちょっとお目にかかれないと思います。
 名画からこぼれ落ちた、まるで緑の深い森をさまよっているよう魅惑的なストーリーを堪能したら、次は美術館に行ってみたくなりました。出来れば「アンリ・ルソー」を観に。

 

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