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2013年9月19日 (木)

必見!新しい陶芸アート

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 花器であったり、オブジェであったり、お皿であったり・・・。と、言葉で書くとフツーだが、およそ凡百の陶芸展で見かける作品とは似ても似つかない。というより、目指しているところが違うのだと思う。いま神戸・北野で開かれている『高谷敏正 陶展』、その独創性がスゴイ! 誰かが作るようなモノは作らないのは当然として、いままでに自分が作った作品に似たモノさえ作らないのだ。常に新しいオリジナルを追い求め続けている。Photo_3
 じつは高谷さんは建築家だ。そして兵庫県知事賞、明石市長賞など毎年すばらしい章を受賞している、陶芸アーティストでもある。しかも、趣味の陶芸などといったレベルとは遠く離れた、独自の世界を創造している芸術家だ。見るたびに新鮮な発見がある彼の個展。私は案内をもらった時点から、今回はどんな表現に出会えるか、とワクワクして開催を待っているのだ。
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 作品を作るための設計図を見せてもらった。(え、陶芸に設計図があるのか!?) さすが建築家だけあって、緻密な計算から生まれているんだなぁと感心する。浮かんだイメージをスケッチし、技術的に可能か検証し、試行錯誤を重ねて完成させる。そこには「おのずと形が現れる」とか「指先の感覚が覚えている」などといったあいまいさが入り込む余地はない。制作というより構築と呼んだほうがふさわしい、理知的な作り方。だけど決して冷たくはなく、あたたかさやユーモアを感じるのは、彼の人柄のせいでしょう。Photo_4
 陶芸の世界に、建築という異質な価値観を持ち込んで見事に新しい可能性を引き出した高谷さん。なにごとも一つの分野だけでかたまってしまっては進歩が止まる。新たな刺激をどんどん取り込んで、発展していかなきゃ未来がない。
 職人と芸術家。熟練と創造。イメージと実用。いろんなことを考えさせられた、実り多き展覧会でした。

高谷敏正 陶展
2013年9月17日(火)~22日(日)
11時~18時(最終日は17時まで)
GALLERY北野坂
神戸市中央区山本通1-7-17
Tel. 078-222-5517
ギャラリー北野坂

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