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2013年6月 6日 (木)

「故郷」の故郷を知っていますか?

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 ♪うさぎ追いし かの山 こぶな釣りし かの川♪~の「故郷(ふるさと)」は、長野県北部の中野市というのどかな山村を舞台に作られたそうだ。ご存知でしたか? とくに東日本大震災以降、東北地方でコンサートや音楽イベントがあると必ず歌われるものだから、私はてっきり岩手あたりの歌かと思っていました。
 この日本のこころの故郷を歌う文部省唱歌を作詞したのが、中野市の農家で生まれ育った高野辰之。これを知ったのは、昔お世話になった会社の先輩が斑尾高原でペンションをやっておられることを、あるTV番組でたまたま見かけたのがきっかけです。せっかく信州に来ているのだから、そして梅雨入りしたはずだけどお天気にめぐまれているので、斑尾まで遊びに行きました。

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 そのときに「かの山も、かの川も、すぐ近くにあるから寄ってみな」と、教えてもらった高野辰之記念館。ハイ、さっそく寄ってきました。そしたら「故郷」だけじゃなくて「紅葉(もみじ)」や「春の小川」、「春が来た」、「朧月夜(おぼろづきよ)」も、この人の作詞だという。へぇ、どれもよく知ってるよ。鮫島有美子も由紀さおりも歌ってる。
 そういえば日本人の郷愁を誘う懐かしい世界を描く画家・原田泰治さんも信州の人だ。そして信州の農山村を舞台にしている。冬は雪が積もり、春は花が咲き、夏はセミが騒ぎ、秋は山が色づく。こんな四季の変化が典型的にあらわれる風土と暮らしが、日本人の原風景なのかもしれませんね。
 でもそれって、明治時代からの教育で作り上げられたイメージかも・・・。日本は四季のある国だ、というのはその通り。でも地域や地方によって四季の様相はずいぶん違う。たとえば私は、小さいころ雪が積もって困る(楽しむ)体験なんて記憶にないけれど、冬は雪が降るものだと何の疑問も抱かず大人になった。もっと自分の目、自分の感覚、自分の経験を大切にしなきゃ。知識や常識に縛られていては本質が見えないのではないか。高野辰之記念館ではこんなことも考えました。これからは地方の時代だ、とね。

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