海を眺める、白い人
ここはハーバーランドのモザイク。新しい大型商業施設umie(ウミエ)がオープンして、またにぎわいを取り戻しました。メリケン埠頭をのぞむウッドデッキへ出ると、アレ? 白い人が海を眺めています。でもどこかに焦点が合っているのではなく、もっとずっとはるか遠くを見ているような気がする。地球の裏側か、宇宙の果てか、それとも人類誕生の昔か、人類滅亡の未来か。
振り返ると、なにか物思いに沈んでいるような人もいますよ。ロダンの「考える人」よりユルイ感じが、いかにもイマを表現する現代アートです。
一昨年の神戸ビエンナーレで、ポートアイランドの海辺で芝生に座ったり寝転んだりしていた人たちだ。伊藤嘉英さんというアーティストの立体作品「輝く人」シリーズです。「どこか物憂げな雰囲気の作品が夕刻になると輝き、存在感をアピールしだす。未来に希望を感じる瞬間があれば、どんな状況下でも輝ける、と作者は思う。」という説明ボードがありました。いろんな時間帯に、さまざまな光のもとで見たくなります。きっと微妙に表情を変えるのでしょうね。
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