小津安二郎の世界
今年は小津安二郎監督の生誕110年、没後50年だそうです。それを記念して大阪・九条のシネ・ヌーヴォでは6月22日(土)から7月19日(金)まで、サイレントを含め現存する37作品を一挙に公開中です。
小津映画について思い出すのは、小学校のころに見たけれどとても退屈だったということ。小学校の校長先生が映画好きでしかも大の小津ファンなので、私たちを講堂に集めて「東京物語」?や「麦秋」?など小津作品を見せてくれました。(じつは何を観たかも定かではありません・・・) しかし、せっかくの教育者としての情熱も空回り。子供たちに何かを期待していたのか、単に自分が見たかっただけなのかはわかりませんが、小学生にはちと荷が重い。なにしろ映画館で「鞍馬天狗」や「黄色いリボン」、「海底二万哩」などに胸ときめかせていたころですから。家族の微妙な心情や世代間のギャップなど理解できるわけがない。で、大人になってからは、日本を代表する映画作品なのでなにかと観る機会があって、おもしろさが少しわかりかけてきたのですが、まだまだ道は遠い。
そんなわけで私も今回が還暦を過ぎてから、あらためて小津の世界を知る絶好のチャンスかと期待しています。もう少し感動が深まればうれしいのだけれど。
日本が世界に誇る小津安二郎。28日間で合計147上映もありますので、皆さまも下記のHPで観たい作品と上映時間をご確認のうえ、ぜひお出かけ下さい。
巨匠・小津安二郎の世界
シネ・ヌーヴォ
地下鉄中央線「九条駅」 6号出口 徒歩3分
阪神なんば線「九条駅」 2号出口 徒歩3分
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