第31回 野麦峠まつり
「工女と共に古道を歩く」。5月26日(日)に野麦峠まつりが開かれました。地元の奈川小・中学校の生徒たちが工女に扮して、人買い(?)に先導されて旧野麦街道を歩いて標高1,672mの峠をめざす。私たちもそのあとをゾロゾロと山道を登る。 距離はわずか1.3kmということだが、思いのほか急な勾配が続く。標高が高いので、すぐに息が切れる。明治から大正にかけて、13歳前後の少女たちが飛騨からこの峠を越えて信州の岡谷、諏訪の製糸工場へと向かった道。さぞつらかったことでしょう。
乗鞍をのぞむ峠の上で飛騨側の高根村から登ってきた少女たちと合流し、小学生による合唱や諏訪神社の和太鼓の演奏など、さまざまなイベントが行われる。 1,000円でお得チケットを買い、名物のウド汁と山菜天ぷら、山菜おこわの昼食をいただく。この時期だけしか味わえないタラの芽やコシアブラを堪能して1,000円はメチャ安! しかも記念品のてまりストラップや地元温泉日帰り入浴券付き。姉妹都市の湯河原から甘夏を販売するブースも出てました。そして盛りだくさんのおまつりも2時前に無事終了。たっぷり楽しませてもらいました。
主役の小・中学生のみなさんもホッと一息。慣れないワラジでお疲れさまでした。
じつは、そのあと3時過ぎにとつぜん雷が鳴り響き、激しい雨が降ってきたのです。無料の日帰り入浴券で、ゆったりと足の疲れをほぐしているときに驚かされました。あまりの雨脚にしばらく雨宿り。でもお祭りが終了した後だったので、主催者・奈川(村)としては野麦峠まつり大成功だったということでしょう。いままでになく多くの観光客が来てくれたそうですから。来年もますます盛況となりますよう、祈っております。
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