研究者肌の主人のカレーうどん
大阪の地下鉄「谷町九丁目」駅から徒歩5分。住宅と商店が混在する静かな一角、マンションの1階に入る皐月庵という手打ちうどん屋さんにやってきました。成田一徹さんの本では「おろしぶっかけうどん」が紹介されているのですが、この店の一番人気「カレーうどん」と栄養満点と添え書きされている「十六穀ごはん」をいただきました。
成田さんによると、ここの店主は修行経験ゼロの元サラリーマン。食べ歩きと図書館で読破した本の知識だけで、理想のうどんを完成させた。研究者肌である。従来、職人の経験とカンに頼っていたうどん作りを、科学的に分析、数値化することによって完璧に美味しいうどんを作り上げる、という。
ここのカレーうどんは長期熟成させた自家製ルーを使う本格派。おもしろいのがカレーの辛さを変更できる点。半辛(辛さ 半分)、辛口(辛さ 1.5倍)、激辛(2倍)、超辛(2.5倍)、極辛(3倍)と、標準を含めて6段階の辛さで味わえる。ちなみに私は1.5倍の辛口にしてみた。ウッ!これで1.5倍? めっちゃカラッ!でも、めっちゃウマッ! 和風だしとのマッチングが抜群なのです。たちまち頭のてっぺんから額から汗が滝のように流れ出す。3倍の極辛てどんなんや! ああ、合間に食べる十六穀ごはんの何とやさしいことよ。自慢の手打ち麺のもっちりとした食感、ツルツルした滑らかなのど越し、辛さの中からじわーっと旨味が染み出てくるカレー。文句なし、病みつきになる美味しさです。
あと季節限定で数量限定の牡蠣うどんもそそられました。「赤穂・坂越産 牡蠣使用」という張り紙。よーし、次はこれにチャレンジだ。と言っても、ずいぶん先、秋も深まってからということで・・・。
成田一徹 『あの店に会いに行く』
~人生の想い出にしたい全国の名店~
本体 1,500円 + 税 (発行:マーブルトロン、発売:中央公論新社)
手打ちうどん
皐月庵
大阪市中央区東平1-4-5
Tel. 06-6762-1468
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