« 馬酔木(あせび)の樹形 | トップページ | 憧れのダッチオーブン »

2013年4月 5日 (金)

ボストンより、日本の宝が里帰り

Photo
 明治維新とそれに続く新政府による廃仏毀釈政策によって、多くの文化財が破壊されたり海外へ流失したりしました。外国人コレクターに買われた日本美術の素晴らしさは世界に衝撃を与え、ヨーロッパでは浮世絵が印象派の誕生に大きく貢献。日本国内以上に高く(あるいは正当)に評価されたのです。なかでもボストン美術館のコレクションは質量ともに世界の最高峰。奈良時代、平安時代、鎌倉時代の仏画や仏像から近世絵画まで、あまりの傑作揃いに時間がたつのを忘れて鑑賞してしまいました。
 「吉備大臣入唐絵巻」「平治物語絵巻」の色彩の美しさ、シュールなおもしろさは現代の劇画を彷彿とさせる。多くの人物を描き分ける画力、群衆場面の迫力ある構成。圧倒されてため息の出るヒマがありません。

Photo_2
 長谷川等伯、伊藤若冲、尾形光琳、そして勉強不足であまり知らなかった曽我蕭白など日本が世界に誇る巨匠たちの傑作がずらり。若き日の快慶の仏像も素晴らしい。なんでこれが日本にないの?と思わせる国宝級の名品が、これでもかと展示されている。
 フェノロサをはじめ明治に来日した目利きたちは、当時の日本人よりはるかに正しくその文化価値を評価していたということだ。 ちょっと残念な気もするが、この人たちがいたおかげで散逸を免れ、こんなに美しい状態で保存できているのだと考えると、私たちは感謝するべきなのかもしれません。そして今回、これらをまた一堂に見る機会を作ってくれた関係者に感謝です。

ボストン美術館展 日本美術の至宝
大阪市立美術館
2013年4月2日(火)~6月16日(日)
9時30分~17時 月曜休館

|

« 馬酔木(あせび)の樹形 | トップページ | 憧れのダッチオーブン »

展覧会情報[2013]」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/180264/57073966

この記事へのトラックバック一覧です: ボストンより、日本の宝が里帰り:

« 馬酔木(あせび)の樹形 | トップページ | 憧れのダッチオーブン »