六甲山でウラシマソウ
六甲の山の中でウラシマソウの群生を見ました。と言っても自分で発見したわけではありません。ちょうどNPOの森林ボランティアの方々と山道で一緒になり、教えていただいた次第。教えてもらわなかったら何も気づかず通り過ぎてしまっていたでしょう。というのも、まるで枯葉のような黒っぽい茶色とも黒紫ともつかない地味な色、しかも花とは似つかぬヘンな姿。初めて見るウラシマソウは奇妙で不気味でした。漢字で書けば浦島草。花のヒゲのように見える長いツルが、浦島太郎が持つ釣竿の長い糸に見えることから名付けられたという。
サトイモ科でミズバショウとも近いそうです。だから渓流のそばなど少しジメジメしたところに生える。天狗のうちわのような形の葉が1本、それに花がひとつ咲き、秋には赤い実がトウモロコシのような房状につくそうな。いまはまだ樹の葉も出始めたばかり、下草もまだ生えないから見えているけれど、もう少したてば草も茂って見えなくなるでしょう。
このウラシマソウ、おもしろいのは生えてから3年ぐらい、つまりまだ小さいうちは雄花が咲き、もっと大きくなると雌花になるという。同じ株なのに雄と雌の花をつける両性具有なのだ。場所をしっかり覚えておいて、来年の春にまた見に行こう。
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