« 照明器具? 照明ショールーム! | トップページ | JICA食堂で海外旅行気分 »

2013年3月15日 (金)

石巻市雄勝、また輝く日まで

Photo_2
 石巻市雄勝地区。ここは津波で壊滅的な被害を受けた町のひとつで、役場のビルの屋上に大型バスが乗っかっているニュース映像で知られるところです。北上川に沿って走り、多くの小学生がなくなった大川小学校の横手から海岸へ向かう。リアス式の奥まった湾内に漁業を営む小さな集落が散在していた雄勝。美しい青い海と緑の山にはさまれた、わずかな平地にあった家々は跡形もなく海へ流されました。
 一昨年の5月、崩された峠の道が鉄板で仮に補修されたのを受け、この地に最初に入るボランティアとして私たちはやって来たのです。はて何だろう?湾内に浮かぶいくつもの三角形の物体。それが津波に持っていかれ、屋根裏に残された空気の浮力で浮かんでいる家だと分かった時の衝撃は今でも忘れられません。Photo_6 その時の私たちの役割は、根っこから掘り返されて倒れた松の大木やコンクリートの電柱、家々の屋根や柱や壁や家具などを、人の手で片づけて復旧作業に必要な重機が入れる道を作ること。
 それから2年近くたって現場を訪れました。もちろん浮かんでいた家はありません。沈下した地盤には1m以上の盛り土でかさ上げしている。これからコンクリート舗装をして再び漁港として使える岸壁になるのでしょう。また道路沿いには真新しいコンクリートの電柱が立てられている。このように書くと着々と復興しているように思われるかもしれません。しかし地元で発行している「おがつ新聞」によると、仮設などに避難している人々のうち、もういちど雄勝に住もうと考えている世帯は震災前の3割から4割に過ぎない、という。これにはさまざまな要因があるのでしょうが、なんとか知恵を絞って町が元気を取り戻すよう祈っています。

Photo_4
 寒さが特に厳しかったこの冬。3月になってからの気温上昇。雪も消え、この2日間の砂嵐もおさまった3月11日。となりの河北地区で午後2時30分から行われた石巻市追悼式に、多くの被害者の皆さんにまじって参加しました。たまたま遺族代表であいさつされたのが雄勝の方。お話に出てきた不思議な巡り合わせ、人の命の儚さと尊さに涙が出ました。
 深い悲しみを乗り越え、地域の輝きを取り戻そうと努力する人々に、私たちが寄り添えることは何だろう。これからもずうっと考えていきたいと思います。

|

« 照明器具? 照明ショールーム! | トップページ | JICA食堂で海外旅行気分 »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/180264/56943384

この記事へのトラックバック一覧です: 石巻市雄勝、また輝く日まで:

« 照明器具? 照明ショールーム! | トップページ | JICA食堂で海外旅行気分 »