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2013年2月 1日 (金)

北斎オリジナルの色彩?

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 ご存知でしたか? 『LIFE』誌が選んだ「この1,000年で最も重要な功績を残した100人」で、たった一人選ばれた日本人が葛飾北斎だ、ということを。その日本が世界に誇る北斎の名作浮世絵も百数十年の間に色があせ、もとの色彩が失われています。そこで最新のテクノロジーとデジタル技術でもって、完成当時の色をリ・クリエイトした展覧会が銀座で開催されています。
 まずは「富嶽三十六景」の46点。え、36点でしょ?と思われたあなた。ごもっとも。発表した36点が大好評だったため、追加で10点制作したそうです。このへんの鷹揚さというのかいい加減さというのか、私は好きです。この10点を「裏富士」と呼ぶそうだ。富士山に近いところから、遠いところから、さまざまの人の営みも描き込んで見事です。
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 もうひとつのシリーズは「諸国瀧廻り」の8点。勢いよく流れ落ちる水の表現に工夫を凝らしている。「神奈川沖浪裏」の飛び散る波頭もそうだが、北斎は動くものの一瞬を静止させた表現で、ダイナミックな自然の力や変わりゆく時間を描き込む。まさに天才のなせる技。
 この展覧会の魅力は、デジタル印刷なのでオリジナルの原寸大だけではなく、拡大版の作品もいくつか展示していること。写真で紹介している「凱風快晴」「山下白雨」と「木曽路之奥阿弥陀ヶ滝」「東海道坂ノ下清滝くわんおん」は拡大版。細部までよく見えます。浮世絵版画って、もともと手に取って観るものだから、額装して壁にかけるとちょっと小さい印象になる。だから、手元で見るのに近いサイズに見えるこんな楽しみ方ができるのも、この展覧会の魅力です。

あっぱれ北斎!光の王国展
2013年1月1日(火)~3月31日(日)
10時~18時 休館日なし
フェルメール・センター銀座

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