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2013年2月13日 (水)

植村直己さんの命日

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 2月13日は日本が誇る冒険家・植村直己さんの命日とされている。もちろんまだ遺体は見つかっていないわけだから、命日という言葉には少し違和感を感じますが・・・。1984年2月12日、43歳の誕生日に厳冬のマッキンリーに登頂した植村さんは、翌13日の無線連絡を最後に消息を絶った。その後の捜索でも見つからず、生存の確率はゼロパーセントということになり、最後の交信の日を命日とされたそうだ。
 「夫は『生きて帰る事が冒険だ』といつも偉そうに言っていたくせに、ちょっとだらしないんじゃないの?と言ってやりたい気持ちです」とは記者たちに語った奥様の言葉だそうです。でも、誰もやったことがないことをするのが冒険なので、誰にもわからない未知の危険がいっぱいあるのでしょう。こんな最期は冒険家の宿命かもしれません。
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 兵庫県豊岡市日高町にある植村直己冒険館には犬ぞりや極地用テント、防寒具や専用シューズなど多くの収蔵品が展示されている。今ほど素材や機能が進んでいなかった時代ながら、それらは過酷な自然の中で生き延びるために、工夫を凝らして特別に作られたもの。決して潤沢な資金に恵まれていたわけではない植村さんの、知恵と汗の結晶だ。クレバス転落防止用にスキースラロームの旗門を作るポールをクロスして体にくくりつけるなんて、すばらしいアイデアです。
 まじめで、ちょっと不器用で、どこかユーモラスな、愛すべき植村直己という人間像が、一つ一つの展示品から浮かび上がってきます。来年で失踪から30年。植村さんの故郷にあるこの記念施設へ足を運ばれてはいかがでしょうか。また名著『青春を山に賭けて』(毎日新聞社)や『北極圏一万二千キロ』(文藝春秋社)も、ぜひ読んでください。

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