2012年12月28日 (金)

バルセロナでお買い物!

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 さてさて、旅のお楽しみの一つは何てったってお買い物! 今回バルセロナでのけいママ戦利品は何でありましょうか?
 まずはこれぞバルセロナ!FCバルセロナ・グッズを買わなくてどうする? いや、別に買わなくてもいいんだけど・・・ しかしカンプ・ノウ・スタジアムのオフィシャルショップに一歩入って、何も買わなくて出て来る人いるやろか? いや、興味のない人はそんな所へは行かない・・・ ごもっとも。
 ともあれひろパパは「サッカー観戦だけでなく、その後も使えそうな」マフラーをゲット。けいママはメッシさまのアルミ水筒ボトルを。ちなみにグッズのほとんどにはメッシさまのお名前と背番号が・・・ 確かに生メッセも凄かった! グッズが飛ぶように売れるのも納得です。
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 で、お次の品はひろパパが出発前からチェックして「これ、欲しい!」と騒いでおりました「バオ・ガレリー」(Vaho Gallery)のバッグ。今や世界中のクリエーターが産業廃棄物(トラッシュ)からかっこいいファッションを産み出すことに目を向けている時代ですよね。そんな中バルセロナの街頭にお目見えするポリ塩化ビニール製の広告バナーを再利用して作られたのが「バオ・ガレリー」のバッグ。一つとして同じものがないのも魅力! どれもこれも欲しくて選ぶのに時間かかりました。
 またスーパーでのお買い物も海外旅行の楽しみの一つですよね。今回はバルセロナに暮らしてもはや10年以上! ジモッティーのMちゃんに付き合ってもらったので、効率よくいいモノをチョイス出来ました。Photo_7
 写真の箱入り珈琲はMちゃんのおうちがいつも飲んでいるメーカーだそうで、ステキなパッケージ・デザインにも惹かれて幾つか購入しましたが、開けてみてデザインばかりでなく、機能性も優れていてびっくり! だって入れ替える必要がないし、とてもシンプルな構造で使いやすい。日本のメーカーにも参考にして欲しいな。もちろんお味もいいです! またカフェインレスのモノが当然のように同じ棚に並んでいるのも羨ましい。
 が、しかし・・・ バルセロナでは日曜日にはお買い物出来ません。飲食関係を除いて、有名ブティックもデパートもお休み。これはやっぱり日本の方がいい?
 いやはや、ちょっと海を渡るだけで見えて来る祖国の・・・ って戦利品を見ながら、さて2013年は何処へ行こうかと考えるけいママでした♪

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2012年12月22日 (土)

この木なんの木?

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 バルセロナでモンジェイックの丘のふもとを散歩していたら、公園に植えられた奇妙な樹を見つけました。ボーリングのピンのように幹がふくらんでいる。近付いてよく見ると、大きな鋭いトゲがいっぱい。樹皮をかじる動物や鳥から自分の身を守るためなのでしょうが、防御というよりアブナイ凶器に見えます。木陰に入ってうっかりもたれようものなら、血だらけになりますぞ。Photo_2そしてきれいなピンクの花と大きな実。異国っぽい不思議な魅力があります。
 帰国してから調べたらブラジルからパラグアイ、アルゼンチンにかけての南米原産で『トックリキワタ』と言うらしい。なるほど、幹が徳利に似ているから『トックリ』。そして実には綿のようなものが詰まっていてクッションやぬいぐるみの詰め物に使う。つまり木になる綿から『キワタ』。このキワタをパンヤと言う。そういやぁパンヤって聞いたことがあるぞ。Wikipediaによるとアオイ目パンヤ科の落葉高木。スペイン語では Palo borracho といい “酔っぱらいの木”という意味だそうだ。飲み過ぎてお腹がふくれたように見えるから。日本語の徳利といい、共にお酒にまつわる名前が付いているのがオモシロイ。
Photo_3 ちなみにこのトックリキワタ、那覇をはじめ沖縄各地で街路樹に使われているそうな。へぇ、知らなかったなぁ。バオバブの木とも近縁のようで、そういえば似ているでしょ。たぶん暖かい地方の木でしょうから、植物園の温室にあるかもしれない。どなたか関西で見かけられたら教えてくださいね。ぜひもう一度見に行きたいと思います。

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2012年12月19日 (水)

到着したらゼネストだった

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 じつはバルセロナ旅行でゼネストというものに遭遇しました。全国で全業種で行われるストライキ。いままで幸運にも海外でストに合って困ったことがなかったのですが・・・。
 「そうそう、忘れていたけど到着日の11月14日はスペイン中ゼネストだからね。地下鉄もバスも動かないけど、タクシーは小さな会社が多いから動いてる車も多いと思うよ。もし空港でどうにもならなかったら電話して」というメールが友人から届いたのは、
バルセロナへ出発の3日前。泊まるホテルがRENFE(スペイン国鉄)フランサ駅の近くなので、少々面倒だけどRENFEで市内に行こうとしていたのに・・・。この方法だとタクシーの30分の1、バスの5分の1というメチャ安で行ける。地下鉄の回数券1回分で行けるのだけど、あきらめました。飛行機が着いてターミナルビルへ入ると、いつもと違いひっそりしている。ドキドキしながらタクシー乗り場に向かうと、なんと人の行列はなく客待ちタクシーの行列。市内も目立った渋滞はなくあっというまにホテルに到着しました。なんか拍子抜け。
 
まだ時間が早いので歩ける近場を散策しようと出かけました。フランサ駅へ立ち寄ってみると、人の姿はほとんどなく閑散としている。その代わりというわけじゃないのだろうが、プラットフォームにはぎっしり列車が止まっています。出発案内板には、ずらーっと運休の表示。その時は気にしなかったけれど、こんなに列車が止まっているのは異様な光景ですよね。帰国後に撮った写真をチェックしていて、はじめて気付きました。
 カタルーニャ広場からディアゴナルに向かって歩きましたが、デパートはもちろんほとんどの店がシャッターを閉めている。ゼネストとはこういうことなのだ。ストのほとんどない日本から来た旅人としては、妙に感心してしまった。そのうちプラカードを持ったり、そろいのシャツを着たりの人たちがどんどん集まりだした。えっ、もうそろそろストライキは終わりじゃないの? 聞いてみるとデモは18時からなんだって。NOS DEJAN SIN FUTURO (我々を見捨てて未来はない、とでも訳すのでしょうか)というスローガンが書かれたビラも配っています。騒動に巻き込まれてもイヤなので、早々にホテルへ引き上げました。TVでニュースを見ていると、スペイン、ギリシャだけではなくイタリアやフランスでも連帯のデモが。世界史上はじめて戦争を経ずに生まれたEUという体制。理想の実験と思っていましたが、反ユーロの動き、さてどうなるのでしょうか。

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2012年12月16日 (日)

バルセロナではミロを見ろ!

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 ガウディの街、バルセロナには美術館もいっぱいあります。ロマネスクの宗教画では世界最高といわれるカタルーニヤ美術館はもちろん素晴らしいのですが、好みとしては古いものより新しいもの。どうしても近代以降の作品に目がいってしまう。そんななかでお勧めはモンジュイックの丘にあるミロ美術館。ピカソ美術館よりも断然おもしろいし充実している。で、ほとんどトンネルの中を走るケーブルカーで丘を登り、人気の美術館を見に行ってきました。Photo_2
 絵画作品をはじめ彫刻やタペストリーなど、イメージ豊かなミロの世界がいくつものフロアに分かれた展示室に広がります。鮮やかな色彩、どこかユーモラスな形態。ラテンの、それもカタルーニャならではの洗練された幸福感が感じられる。空港をはじめ、公園や道路などにも作品が展示されているミロ。バルセロナの人々に本当に愛されているんだなぁ。よく出てくるモチーフ、星や鳥やカタツムリや女性が、いきいきと自由にそこに在る! その天真爛漫さにあこがれる気持ちは、カタルーニャ人のみならず世界中みんなが持っている普遍的なものだと思います。
 常設展示のミロ以外にも見どころはいっぱい。いま開催中の企画展ではジャックソン・ポロックの作品群に並んで、「具体」の白髪一雄さんや嶋本昭三さんの作品が。うれしいことにPAXREXの展覧会によく来ていただいていた堀尾貞治さんの作品も展示されていました。こんなところで見るとは思いもしなかったけれど、最近また「具体」の評価が海外でいっそう高まってきたことは、日本人としてとても誇らしい思いです。

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2012年12月 7日 (金)

ベラスケスのプラド美術館

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 プラド美術館の正面にどっかりと座っているのは、とうぜんベラスケス。このスペインが生んだ人類史上最高の画家の類まれなる表現力によって、写真のない時代にもかかわらずハプスブルグ家の血統に独特な面相の王族たちを、私たちは目の前にいるかのごとく知ることができる。いや、写真も及ばない人間の内面まで描き出している。王の醜い性格をこんなに描いてだいじょうぶなの?と観る側がハラハラするぐらい・・・。まさにプラド美術館の宝です。Photo_2
 この古典的な意味で絵画表現の頂点に立つ巨匠の前後に、エル・グレコとゴヤが。エル・グレコの近代的ともいえる個性的な表現、印象派よりもっと刺激的でほとんど現代アートに近いゴヤの黒い絵シリーズ。これら素晴らしいコレクションを輝かしているのは、やはりベラスケスの冷酷なまでに人物をリアルに描写した名作群があるからだと思います。これだけでもぐったり疲れるのに、デューラー、ルーベンス、ティツィアーノ、ティントレット、ボス、それにカラヴァッジョまであるのだから、頭がボーっとしてしゃべる気力もなくなりました。
 日帰りマドリードの旅。ソフィア王妃芸術センターとプラド美術館、歩いて10分ほどの二つのミュージアムから一歩も街に出ず、食事も休憩のお茶も中のレストランやカフェで済ませてしまいました。一年分ぐらいの濃い~い美術鑑賞。帰りの新幹線は食事付き、ワイン付きにしといてよかったぁ。あぁしんど。

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2012年12月 1日 (土)

再びゲルニカに対面す

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 22年ぶりにピカソのゲルニカを見るため、AVEに乗って日帰りでマドリードへ。朝出て、夜帰る。まるで現役時代に戻って新幹線で東京へ日帰り出張するみたい。アトーチャ駅から歩いて5分。ソフィア王妃芸術センターへ。ここは20世紀の近現代美術を中心にコレクションするとても素晴らしい美術館です。ダリやミロも、もちろんピカソも。
 じつは22年前にゲルニカを見たのはこの場所ではありません。そのころプラド美術館の裏に、プラド美術館別館(ゲルニカ館)という専用の施設がありました。そこには毎日毎日ピカソが描き続けた、泣く女の、闘牛の牡牛の、闘牛士の、いななく馬の・・・、数百枚ものデッサンが展示され、それらを通路を歩きながら見てきた最後に広い部屋に出る。そこにあの大作「ゲルニカ」がドーンと見える、という仕掛けになっていました。そこはゲルニカただ一点を見るために、すべての意識を集中させる美術館。モノトーンの画面がどれだけ豊かな色彩を感じさせるられるか。それぞれの部分がいかに想像力を刺激させられるか。長い間その前に無言で立ち尽くしていました。このとき絵画の持つ本当の力を教えてもらったゲルニカが、私の中で最高の絵画作品になったのです。Photo_2
 スペイン内戦時代、ナチスの無差別爆撃に抗議して描かれたと言われるゲルニカ。フランコ総統が亡くなってスペインが民主体制に変わったあと、1981年にMoMAから返還されました。22年前に見た当時、まだゲルニカはプラド別館で防弾ガラスで覆われていました。内線から続く対立がおさまっていなかったのか、政治的な意味合いの強いこの作品は破壊される危険があったということでしょう。今はもうソフィア王妃芸術センターでガラス越しではなく鑑賞できる。平和になったのはいいことだけど、ゲルニカもほかのアート作品と同列になったかと思うと、ちょっと残念な気がします。でも展示方法は前ほど感動的ではないにせよ、この絵がすごいのに変わりはありません。

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2012年11月28日 (水)

AVEでマドリード日帰りの旅

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 スペイン版新幹線AVE。バルセロナ~マドリード間がノンストップ便で2時間30分だから、ちょうど大阪~東京の感じでしょうか。7時25分に乗って、21時30分にバルセロナに帰る日帰りの美術館めぐり。ソフィア王妃芸術センターとプラド美術館を見る。ただそれだけの旅です。切符はレイルヨーロッパの日本語サイトで格安チケットを探して購入し、Eチケットを自宅でプリントアウト。サンツ駅のややこしい窓口に並ばなくて済むので大助かりです。
 行きは2等車、通路を挟んで2名と2名の席があります。日本のグリーン車の配列。おしぼりや新聞雑誌のサービスがあります。Photo_5
 帰りは1等車、通路を挟んで2名と1名ですごくゆったりしています。しかも食事付き。スープからデザートまでついたコースメニュー。飛行機の機内食と同じようにワゴンで席までサービスしてくれます。スピードは300km、乗り心地も快適。車内で映画を観たり音楽を聴いたり、も飛行機と同じ。乗る前の手荷物検査など、セキュリティ対策まで飛行機と同じ。日本やイタリアの新幹線とはずいぶん違いがあります。もちろん他の列車と搭乗ゲート?が明確に分けられています。Photo_4(帰りに乗るとき、ここじゃないよと言われて焦りました、トホホ)
 もともとスペイン国鉄RENFEはレールの幅が広い広軌を採用しているが、このAVEは標準軌。日本の新幹線といっしょです。これは将来フランスの新幹線と相互乗り入れするためだそうです。ヨーロッパは陸続きなので国境を越えた鉄道の旅が楽しいけれど、これからは新幹線ネットワークでさらに速く快適に移動できるようになるのでしょう。

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2012年11月25日 (日)

サグラダファミリアの進捗状況

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 バルセロナと言えばガウディ。ガウディと言えばサグラダ・ファミリア。で行ってまいりましたが、その工事の進み具合に驚きました。8年前は1階だってまだ工事現場のようで、資材が積み上げられていたり床がガタガタだったり、歩くのも注意していました。それがどうでしょう! ステンドグラスもほとんど入り、パイプオルガンもセットされ、2年前にローマ法王も臨席して正式に教会と認めるミサが行われたというではありませんか。今回が4回目の訪問ですが、それまでは目に見えた進捗はなく、完成まであと150年はかかるという話を聞いて「それなら遅々とした歩みもしようがないか」と納得していたのですが。ガウディ没後100周年の2026年完成を目指すというのが現在の目標だそうです。この調子なら、本当に生きている間に完成した姿を拝めるかもしれません。あぁ、ありがたや。Photo_4
 ガウディは詳細な図面は残していません。彼は職人と意見交換しながら現場でディテールを詰めて完成させていく、そんな方法論で仕事をしたという。だから今、作業に携わる人たちはガウディならどう考えるだろうか、ガウディならどうするだろうか、と慮りながら進めているそうだ。主任彫刻家に日本人の外尾悦郎さんが就いているように、世界から多くの芸術家や技術者がガウディの意志を受け継いで工事に参加しています。Photoそして毎年世界中から何百万人もの観光客を迎え、その入場料収入も工事費を支える大きな財源になっています。聞けばサグラダ・ファミリアはすべて個人の寄付でまかなわれているそうだ。だから有名になればなるほど入場者が増え、財源が豊かになり工事も進展するという好循環になる。皆さまもぜひ見学に行ってください。そして一日も早い完成のために貢献してください。ま、ささやかながらサポーターになろうというわけですね。

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2012年11月22日 (木)

メッシ、シャビ、イニエスタ

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 FCバルセロナの試合を見て、あらためてサッカーはアートだと思う。スポーツなので鍛え上げた肉体を駆使して闘うのは当然なのだが、現代サッカーにとってフィジカル以上に大切なのはイマジネーションの力。アイデアあふれるパス回しやゴールに感動する。じつに美しいのだ。強いチームを語る言葉としては、普通「力強さ」や「スピード」、「チームのまとまり」、「したたか」などが使われ、あまり「美しさ」が言われることはない。せいぜい「楽しさ」どまりか。先週、リーガ第12節のサラゴザ戦を見て、このチームを形容する最適な言葉は「美しさ」だと確信しました。メッシ、シャビ、イニエスタ、プジョルなど世界のスターがピッチで繰り広げるアート。ボールの周辺を映し出すTVで見るのとは違う、チームの全体像の躍動感。観客が心から楽しみ感動するエンターテインメントの極みです。
 いま世界最高のサッカーを見せてくれるバルサの本拠は、カンプ・ノウ(カタラン語ではカンノウ)。観客数9万9千人の大スタジアムです。それがこの日も空席がほとんど見られないほどの観客で埋まるのですから、ホントにすごいこと。客席は若い女性同士やおじいちゃんと孫の少年、赤ちゃん連れのファミリーなどが多くて、とても平和な光景です。イタリアのようにゴール裏で爆竹や発煙筒を燃やすウルトラもいない。だからスタジアムに入るのに持ち物検査もなし。バッグは持たず、水のペットボトルもキャップを外して、と万全の態勢で出かけた私たちは「えっ、大丈夫なの?」と拍子抜けしましたが、これが本来のスポーツを楽しむ姿。Photo_2
 試合は3対1でバルサの快勝でした。メッシが2ゴール1アシスト。さすがの活躍です。でも、けいママいわく、「メッシってあまり動かないのね」。はい、必要な時だけ速く、賢く、効果的に動いてくれればいいのです、メッシの場合。走り回ることでチームに貢献する選手もいることですから。あ、そうそう、最近メッシに男の子が生まれたそうです。おめでとうございます。でも結婚はしてないそうで、念のため。

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