この木なんの木?
バルセロナでモンジェイックの丘のふもとを散歩していたら、公園に植えられた奇妙な樹を見つけました。ボーリングのピンのように幹がふくらんでいる。近付いてよく見ると、大きな鋭いトゲがいっぱい。樹皮をかじる動物や鳥から自分の身を守るためなのでしょうが、防御というよりアブナイ凶器に見えます。木陰に入ってうっかりもたれようものなら、血だらけになりますぞ。そしてきれいなピンクの花と大きな実。異国っぽい不思議な魅力があります。
帰国してから調べたらブラジルからパラグアイ、アルゼンチンにかけての南米原産で『トックリキワタ』と言うらしい。なるほど、幹が徳利に似ているから『トックリ』。そして実には綿のようなものが詰まっていてクッションやぬいぐるみの詰め物に使う。つまり木になる綿から『キワタ』。このキワタをパンヤと言う。そういやぁパンヤって聞いたことがあるぞ。Wikipediaによるとアオイ目パンヤ科の落葉高木。スペイン語では Palo borracho といい “酔っぱらいの木”という意味だそうだ。飲み過ぎてお腹がふくれたように見えるから。日本語の徳利といい、共にお酒にまつわる名前が付いているのがオモシロイ。 ちなみにこのトックリキワタ、那覇をはじめ沖縄各地で街路樹に使われているそうな。へぇ、知らなかったなぁ。バオバブの木とも近縁のようで、そういえば似ているでしょ。たぶん暖かい地方の木でしょうから、植物園の温室にあるかもしれない。どなたか関西で見かけられたら教えてくださいね。ぜひもう一度見に行きたいと思います。
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