バルセロナではミロを見ろ!
ガウディの街、バルセロナには美術館もいっぱいあります。ロマネスクの宗教画では世界最高といわれるカタルーニヤ美術館はもちろん素晴らしいのですが、好みとしては古いものより新しいもの。どうしても近代以降の作品に目がいってしまう。そんななかでお勧めはモンジュイックの丘にあるミロ美術館。ピカソ美術館よりも断然おもしろいし充実している。で、ほとんどトンネルの中を走るケーブルカーで丘を登り、人気の美術館を見に行ってきました。
絵画作品をはじめ彫刻やタペストリーなど、イメージ豊かなミロの世界がいくつものフロアに分かれた展示室に広がります。鮮やかな色彩、どこかユーモラスな形態。ラテンの、それもカタルーニャならではの洗練された幸福感が感じられる。空港をはじめ、公園や道路などにも作品が展示されているミロ。バルセロナの人々に本当に愛されているんだなぁ。よく出てくるモチーフ、星や鳥やカタツムリや女性が、いきいきと自由にそこに在る! その天真爛漫さにあこがれる気持ちは、カタルーニャ人のみならず世界中みんなが持っている普遍的なものだと思います。
常設展示のミロ以外にも見どころはいっぱい。いま開催中の企画展ではジャックソン・ポロックの作品群に並んで、「具体」の白髪一雄さんや嶋本昭三さんの作品が。うれしいことにPAXREXの展覧会によく来ていただいていた堀尾貞治さんの作品も展示されていました。こんなところで見るとは思いもしなかったけれど、最近また「具体」の評価が海外でいっそう高まってきたことは、日本人としてとても誇らしい思いです。
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