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2012年11月

2012年11月28日 (水)

AVEでマドリード日帰りの旅

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 スペイン版新幹線AVE。バルセロナ~マドリード間がノンストップ便で2時間30分だから、ちょうど大阪~東京の感じでしょうか。7時25分に乗って、21時30分にバルセロナに帰る日帰りの美術館めぐり。ソフィア王妃芸術センターとプラド美術館を見る。ただそれだけの旅です。切符はレイルヨーロッパの日本語サイトで格安チケットを探して購入し、Eチケットを自宅でプリントアウト。サンツ駅のややこしい窓口に並ばなくて済むので大助かりです。
 行きは2等車、通路を挟んで2名と2名の席があります。日本のグリーン車の配列。おしぼりや新聞雑誌のサービスがあります。Photo_5
 帰りは1等車、通路を挟んで2名と1名ですごくゆったりしています。しかも食事付き。スープからデザートまでついたコースメニュー。飛行機の機内食と同じようにワゴンで席までサービスしてくれます。スピードは300km、乗り心地も快適。車内で映画を観たり音楽を聴いたり、も飛行機と同じ。乗る前の手荷物検査など、セキュリティ対策まで飛行機と同じ。日本やイタリアの新幹線とはずいぶん違いがあります。もちろん他の列車と搭乗ゲート?が明確に分けられています。Photo_4(帰りに乗るとき、ここじゃないよと言われて焦りました、トホホ)
 もともとスペイン国鉄RENFEはレールの幅が広い広軌を採用しているが、このAVEは標準軌。日本の新幹線といっしょです。これは将来フランスの新幹線と相互乗り入れするためだそうです。ヨーロッパは陸続きなので国境を越えた鉄道の旅が楽しいけれど、これからは新幹線ネットワークでさらに速く快適に移動できるようになるのでしょう。

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2012年11月25日 (日)

サグラダファミリアの進捗状況

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 バルセロナと言えばガウディ。ガウディと言えばサグラダ・ファミリア。で行ってまいりましたが、その工事の進み具合に驚きました。8年前は1階だってまだ工事現場のようで、資材が積み上げられていたり床がガタガタだったり、歩くのも注意していました。それがどうでしょう! ステンドグラスもほとんど入り、パイプオルガンもセットされ、2年前にローマ法王も臨席して正式に教会と認めるミサが行われたというではありませんか。今回が4回目の訪問ですが、それまでは目に見えた進捗はなく、完成まであと150年はかかるという話を聞いて「それなら遅々とした歩みもしようがないか」と納得していたのですが。ガウディ没後100周年の2026年完成を目指すというのが現在の目標だそうです。この調子なら、本当に生きている間に完成した姿を拝めるかもしれません。あぁ、ありがたや。Photo_4
 ガウディは詳細な図面は残していません。彼は職人と意見交換しながら現場でディテールを詰めて完成させていく、そんな方法論で仕事をしたという。だから今、作業に携わる人たちはガウディならどう考えるだろうか、ガウディならどうするだろうか、と慮りながら進めているそうだ。主任彫刻家に日本人の外尾悦郎さんが就いているように、世界から多くの芸術家や技術者がガウディの意志を受け継いで工事に参加しています。Photoそして毎年世界中から何百万人もの観光客を迎え、その入場料収入も工事費を支える大きな財源になっています。聞けばサグラダ・ファミリアはすべて個人の寄付でまかなわれているそうだ。だから有名になればなるほど入場者が増え、財源が豊かになり工事も進展するという好循環になる。皆さまもぜひ見学に行ってください。そして一日も早い完成のために貢献してください。ま、ささやかながらサポーターになろうというわけですね。

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2012年11月22日 (木)

メッシ、シャビ、イニエスタ

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 FCバルセロナの試合を見て、あらためてサッカーはアートだと思う。スポーツなので鍛え上げた肉体を駆使して闘うのは当然なのだが、現代サッカーにとってフィジカル以上に大切なのはイマジネーションの力。アイデアあふれるパス回しやゴールに感動する。じつに美しいのだ。強いチームを語る言葉としては、普通「力強さ」や「スピード」、「チームのまとまり」、「したたか」などが使われ、あまり「美しさ」が言われることはない。せいぜい「楽しさ」どまりか。先週、リーガ第12節のサラゴザ戦を見て、このチームを形容する最適な言葉は「美しさ」だと確信しました。メッシ、シャビ、イニエスタ、プジョルなど世界のスターがピッチで繰り広げるアート。ボールの周辺を映し出すTVで見るのとは違う、チームの全体像の躍動感。観客が心から楽しみ感動するエンターテインメントの極みです。
 いま世界最高のサッカーを見せてくれるバルサの本拠は、カンプ・ノウ(カタラン語ではカンノウ)。観客数9万9千人の大スタジアムです。それがこの日も空席がほとんど見られないほどの観客で埋まるのですから、ホントにすごいこと。客席は若い女性同士やおじいちゃんと孫の少年、赤ちゃん連れのファミリーなどが多くて、とても平和な光景です。イタリアのようにゴール裏で爆竹や発煙筒を燃やすウルトラもいない。だからスタジアムに入るのに持ち物検査もなし。バッグは持たず、水のペットボトルもキャップを外して、と万全の態勢で出かけた私たちは「えっ、大丈夫なの?」と拍子抜けしましたが、これが本来のスポーツを楽しむ姿。Photo_2
 試合は3対1でバルサの快勝でした。メッシが2ゴール1アシスト。さすがの活躍です。でも、けいママいわく、「メッシってあまり動かないのね」。はい、必要な時だけ速く、賢く、効果的に動いてくれればいいのです、メッシの場合。走り回ることでチームに貢献する選手もいることですから。あ、そうそう、最近メッシに男の子が生まれたそうです。おめでとうございます。でも結婚はしてないそうで、念のため。

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2012年11月19日 (月)

お祝いのお花

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 美術館の展覧会でお祝いの花が届く、ということはあまりありませんが、今回は横尾さんの名前を冠した美術館のオープニング展だから特別なのでしょう。著名な方々から贈られたお花が、入り口を入ったところにいっぱい並べられていました。高倉健さん、坂本龍一さん、ユニクロの柳井正さんなどなど、お名前を見ながらどんなお付き合いをされているのか、無責任にミーハー的に想像するのも楽しいものです。Photo
 高倉健さんで思い出すのは、1960年代の後半に週刊プレイボーイ(たぶん)見開き2Pで見た作品。まさに時代の息吹を見事に切り取った横尾スタイル満開の1枚でした。このあと高倉健さんをモチーフに作品を作ったという話は聞いていない。もし健さんがそれ以来のお付き合いでお花を贈られたとしたなら、律儀なお人柄が感じられてとてもいい話じゃありませんか。同じシリーズで浅丘ルリ子さんをモチーフにした強烈なインパクトの作品もありました。画家宣言をされるずっと前のものです。今回の展覧会を機にそれらを思い返すと、横尾さんは昔から「ファインアート」と「商業美術」などという日本独特の不毛な分類をはるかに超越した存在だったと思います。オモシロイものはオモシロイ。美しいものは美しい。これがアートの本質だから、評論家などがごちゃごちゃ言うことはない。日本ではどんな分野でも派閥や家元制に代表されるように、意味なく小さく群れたがりますよね。それさえなければ住みやすい社会なんですが・・・。

Y+T MOCA 横尾忠則現代美術館
開館記念展Ⅰ 横尾忠則展
反反復復反復

2012年11月3日(土)~2013年2月17日(日)

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2012年11月15日 (木)

祝 横尾忠則現代美術館オープン

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 11月3日、兵庫県が生んだ世界的なアーティスト・横尾忠則さんの3,000点以上の作品と膨大なアーカイブ資料を収蔵する「横尾忠則現代美術館 Y+T MOCA」がオープンしました。王子公園、原田の森ギャラリーのとなり。つまり前の兵庫県立美術館・西館をリニューアルして誕生したもの。楽しみにしていた新美術館へさっそく行ってきました。
 開館記念は「横尾忠則展 反反復復反復」。懐かしの名作ピンクガールズ・シリーズから最近のY字路シリーズまで、同じモチーフを何度も何度も繰り返し描く(当然スタイルは時代ごとに変化している)ことによって、新作はもちろんのこと1960年代の作品までもが時代を超えて新たな輝きをおびてくる、こんな横尾さん独自の方法論をよく表している『反復』というタイトル。展示もそこにフォーカスした、とても面白い展覧会です。Photo_2チラシに「二度ある美は、三度ある」とありますが、繰り返すことによってその視点はますます深まり、私たち観客に大きな感動を与えてくれる。
 今回はほとんどが絵画でしたが、3,000点もの収蔵作品があるので、版画だけとかポスターだけとかテーマ別とか、まさにキュレーターの腕の見せ所。今後の企画展にもかなり期待できそうです。神戸に楽しみなアートスポットができて幸せです。皆さまもぜひどうぞ。

Y+T MOCA 横尾忠則現代美術館
開館記念展Ⅰ 横尾忠則展
反反復復反復

2012年11月3日(土)~2013年2月17日(日)

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2012年11月11日 (日)

森林植物園の紅葉が見ごろです

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 新神戸駅の下から裏山へ入り、布引の滝、貯水池、市ヶ原、トゥエンティクロスをハイキングして1時間30分。神戸市立森林植物園に着きます。六甲山地の一角に1940年に開園、面積約142,6haの広大な敷地に自然のままの樹林が楽しめるように作られたユニークな植物園です。街中に温室を構えたよくあるものとは全然違います。たとえば北アメリカの森、ヨーロッパの森、アジアの森、北日本の森、針葉樹の森、照葉樹の森というようにエリア分けされていて、全部を巡るにはかなりの健脚家でないととても無理。ちなみに約1,200種(うち外国産約500種)が自然生態を生かした樹林として植栽されているそうだ。Photo_3
 たくさんの樹がありその紅葉の時期はそれぞれ違います。でも、そのおかげで長い期間どこかで美しい姿に出会える。そして今、ちょうど長谷池のまわりのイロハモミジやハナノキが見ごろです。この池は夏場はスイレンやコウホネが咲き誇りますが、今は水面を真っ赤に染めてとてもきれいです。
 それにしてもこのブログ、やたら紅葉の話題が多いなぁ、他に書くことないのんかいな、とあきれておられる方もいらっしゃるでしょうね。それには2つ理由があります。(あくまで自己分析ですが・・・) 理由その(1) 今年は本当に紅葉・黄葉が美しい。暑い秋が続いて急に冷え込んだからでしょうか。 理由その(2) 6年あまり栄町の地下でギャラリーをやっていた間、ほとんどお日さまにあたらない生活をしていた反動で、天気が良いとせっせと光の下へ出ていく。アンダーグラウンドからアウトドアへ、という感じ。ま、理由はどうであれ、こんなに美しい日本の季節を再発見できたことは幸いでした。

神戸市立森林植物園
神戸市北区山田町上谷上字長尾1-2
Tel. 078-591-0253
9:00~17:00 水曜休園

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2012年11月 8日 (木)

蕎麦屋の湯桶

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 他人の会話にわきから口出しする人、あるいは横から口出しすることを「蕎麦屋の湯桶(ゆとう)」と言うそうです。そば湯を入れてでてくる湯桶、ごらんのように正面ではなく角に注ぎ口と取っ手がついている。だからまっすぐにには注げないので横向きにに出す。でもとても使い勝手よくできています。この写真は松本のおいしい蕎麦屋さん「五兵衛」で、おすすめの「粗碾き生粉打ち十割蕎麦(あらびききこうちじゅうわりそば)」を食べたあとのそば湯を撮ったもの。それにしても読み方のむずかしい言葉が多いブログじゃわい。ちょっと横にズレましたが、この容れ物からできた「湯桶読み(ゆとうよみ)」という言葉もあるそうです。訓読みなら「ゆおけ」、音読みなら「とうとう」が普通のところを、前半を訓で後半を音で読む変則的な読み方のこと。逆に前半を音、後半を訓で読むのを「重箱読み」。なるほどね。Photo_2
  こんな話を聞かせてくれたのは友人のそば打ち名人。この名人は湯桶に興味があるのではなく、もちろんそばそのものの味を探求しに五兵衛さんにやって来たのです。手碾き石臼で玄蕎麦を丹念に碾き、「つなぎ」を加えずに水だけで打つという野趣豊かな十割蕎麦です、とホームページで紹介しているこの店のそばを私に教えてくれながら、自分自身の技術と知識を深めるために。じつは4日連続、奈川を拠点に信州で新そばを食べております。ちなみにこの五兵衛は松本城の北、国の重要文化財になっている開智小学校のソバにあります。名店です。

そば屋 五兵衛
長野県松本市開智2-2-17
Tel. 0263-33-9332(予約不可)
11時~15時 水曜定休
※ただしお蕎麦が終了次第閉店します

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2012年11月 5日 (月)

黄金色に輝くカラマツ林

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 奈川では日に日に気温が下がり、今ちょうど見ごろになったカラマツの黄葉。太陽の光に照らされて、全山が黄金色に輝いているでしょ! この時期は林全体がパッと明るくなります。暑くもなくそんなに寒くもない今が、散策には最高のシーズンです。今年の秋は暖かいので黄葉がいつもより10日ほど遅いようですが、そのおかげで一番いいときに出会えました。ラッキー!
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 真っ青な空に黄金色のカラマツ。補色に近いのでヘタをするとドギツクなりがちですが、自然が作り出したカラーバランス、まったく違和感なく美しい。こんな色を出せたら、と思うけれど不可能だ。こういう風景を見ると、つい神の存在を信じてしまう。だって人間業では足元にも及ばない美しさでしょう。ただただ感動して、しっかり記憶にとどめるのみ。また来年もこんな秋に出会えることを願って。

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2012年11月 2日 (金)

乗鞍は、もう冬の装い

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 すごくいい天気になったので、乗鞍岳に登ろうと黄葉が進んだ乗鞍高原へやって来ました。登っていくと黄葉した木々の間から、白く輝く剣ヶ峰や摩利支天岳が神々しい姿で現れた。はっと息をのむ美しさ。あっ!もう雪が降ったのだ。これは白銀の世界を歩けるぞ、と期待に胸ふくらませて車を走らせる。山頂行シャトルバスの時間を調べようと観光センターの切符売場へ来てみれば張り紙が。ガ~ン! なんと道路が冬季閉鎖のため10月26日で運行を停止したと書いてあるではありませんか。上高地が11月15日まで入れるので、なんとなく乗鞍も同じぐらいと考えていたのですが・・・。調べもせず来てしまって、うかつでした。
 標高1,500mの上高地と2,700mの乗鞍畳平では、冬の訪れが違うのは当たり前。服装などしっかり3,000mの寒さ対策をしてきているのに、バスが止まっていることなど考えもしなかった。しかしそのおかげでこんなに素晴らしい景色に出会うことができたのだから、運が良かったと思わなきゃ。バスが動いていないことを知っていたら、きっと乗鞍高原には来なかっただろう。秋晴れの青空の下、いろんな樹が黄色から紅までさまざまな装いで輝く上、その中間に冬の白が挟まる。季節の変わり目のほんの一時、自然が見せてくれる神秘的な美。どんなアーティストもかなわない偉大な作品でした。感動。感謝。
 このあと高原は、スキーシーズンのスタートまで静かな時を迎えます。
 

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