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2012年9月21日 (金)

ターバンを巻いた娘

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 「世界一有名な少女がやって来る・・・」六月に東京に滞在した時に、そんなキャッチコピーのポスターをあちらこちらで見かけました。そして少女は神戸にカミング・スーン。
 胸の高まりを押さえつつ、本棚からけいママが取り出した本。その表紙にはあの少女が!
 そう、世界一有名な少女・・・ 彼女はいったい誰なのか? 数々の謎に包まれた名画は、文学者にとっても創作意欲をそそられる題材なのでしょうね。
 イタリアの女性作家・マルタ・モラッツォーニによる短編集の中に、表題にもなっている「ターバンを巻いた娘」というフェルメールゆかりの物語があります。
 とあるオランダの画商が1枚の絵を携えてデンマークへと赴き、商談を成立させて帰国するという、ただそれだけのちっともドラマチックではない展開。そしてその絵がフェルメールのものだとも、かの有名な名画だとも証されないのに、最後にちらっとこんな記述があります。
 顔を四分の三ほどこちらに向けて、頭はターバンで束ねられ、耳に真珠をひとつ・・・ デンマークに渡ったその名画は、やがて時を経て画商の息子が引き取りに旅立つところで終わるのですが、格調高い文章の行間に作者の思惑と力量を思いっきり感じます。「さあ、あなたの目の前にあの絵が見えるでしょう? ターバンを巻いた娘があなたを見つめているでしょう?  彼女は何も語らず、それでもあなたは言葉を越えたメッセージを受け取るでしょう? もういい!もうたくさんってくらいに・・・
 ふう〜! パソコンの横に置いたこの本の少女が、ずっとけいママを見つめています。「助けてくれ! こんなつたない文章しか書けない私にお慈悲を・・・」と少女に懇願したくなる。
 残念ながら現在はすでに絶版だとか。いかんなあ〜、こんな名著が。どうしても読みたいって方はお助けマン・AmasonへGO!
 次回はフェルメール絡みの名著をもう一冊ご紹介します。

 ターバンを巻いた娘
 マルタ・モラッツォーニ著
 文藝春秋

 

 

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