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2012年8月25日 (土)

越後妻有トリエンナーレ その6

Photo_3
 とても興味深い河口龍夫さんの「未来への航海」は、中里エリアのJR越後田沢駅の横にあります。明るい黄色の船が専用の家に鎮座ましましている。船上ではピアノ線に突き刺された無数のハスの実が揺れている。ピラミッドの中に納められた、王が天上の世界へ航海するための船を連想させます。縄文時代からよみがえったハスの長寿とあいまって、永遠の時空を超えて旅しながら生き続ける生命のパワーや希望を表現しているように、私は感じました。この船、もともと富山湾で使われていた船を漁師さんから譲ってもらったものだそうです。Photo_4
 この建物はアトリエ・ワンと東京工業大学塚本研究室による作品「船の家」。シンプルな納屋の形で木の骨組みだけ、という造り。太陽の位置によって差し込む光と影が刻々と美しい模様を描く。目に痛いほど鮮やかな黄色の船を納める“美術館”はいっさいの装飾を排した素朴な白木。これが年を経るにしたがって、いい味を出してくるのでしょう。いつまでも色あせない黄色の船体との対比が、また違う面白さを主張し出すのだろう。また何年か後に訪れて、時間の持つ不思議な感覚をじっくり味わってみたい気がしました。

大地の芸術祭
越後妻有アートトリエンナーレ2012

2012年7月29日(日)~9月17日(月・祝)
 

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