けいママの東京滞在記・アート編
財政難、人口流出に喘ぐ地方都市を尻目に、日本の観光都市として一人勝ちだと言われる東京を、この時期にちょこっと訪れてみました。果たして神戸のオバさんの目に映った東京は如何に?
品川駅到着後まず向かったのは恵比寿にある「東京都写真美術館」。若い世代から圧倒的支持を受け、国際的にも活躍中の「川内倫子展 照度 あめつち 影を見る」が開催中でした。いくつかの展示室の中でも圧巻はビデオ・インスタレーション!
虫や魚や人々の営みなど切り取られた何気ない日常の光景が、2つの画面でタイミングをずらして次々と現れるのですが、その偶然性の中に潜むマッチングが面白くて、延々と口をあんぐり開けて見入ってしまいました。
で、お次は六本木の「国立新美術館」に。「大エルミタージュ美術館展」で西欧絵画の400年を堪能。ティツィアーノ、ルーベンス、レンブランド、セザンヌ、モネ、ピカソ・・・ ふう〜!頼むから一息付かせてと言いたくなるようなラインアップ。でもやっぱりマティス! 好きやな、ダントツ好きやなと再確認して、ふう〜!
この新美術館はコレクションを持たない美術館として話題ですが、一方のロシア・エルミタージュとやらは大変なコレクションを所蔵する美術館なんですね。どっちがいいのかようわかりませんが、故黒川紀章氏の遺作となったこの建物。全面ガラス張りの壁面や、内部にそそり立つ巨大円錐形の柱などを見て回るだけでも楽しい。さすが大都会東京の美術館だと、そのスケールの大きさに圧倒されました。
で、この後は歩いて「21_21 DESIGN SIGHT」に移動。「東北の食と住 テマヒマ展」を観賞しました。東北のものづくりに携わっておられる皆さんが、淡々と凍てつく冬の寒さの中で手仕事をされている映像は凛として美しく、謙虚な暮らしぶりに感服するばかり。そしてその中から世に出た数々の道具や食べ物がスタイリッシュな美術館の中で、アートとして輝きを放ちます。きっと職人さんたちは「な〜んも!ただ昔から伝わることをやっているだけ・・・ 」と、照れ笑いなさるんでしょうね。そんな方たちに会いに、今度は東北に行ってみたいなと想いを馳せるけいママでした。
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コメント
久しぶりにコラム欄を開かせてもらうと、続けておられたようですね。東京では意欲的に展覧会の梯子をされているようですね。deepshell
投稿: | 2012年7月18日 (水) 20時23分
ご訪問を有り難うございます。

栄町のPAXREXはクローズしましたが、
自宅を拠点にしたアート活動をするために
ホームページを残す関係上
ブログもボチボチ今まで通り続けていきます。
deepshellさんのようにfacebookも考えなきゃ
とは思っているんですけどね。
今後ともよろしくお願いします
東京は、息子が現在滞在中なので行ってました。
やっぱりいいですね、東京
また近いうちに行きたいと思っています。
投稿: けいママ→deepshellさんへ | 2012年7月18日 (水) 22時22分