世界、宇宙、あるいは曼荼羅
いまギャラリーPAXREXは、アーティストPECHUが創り上げた世界、あるいは宇宙、あるいは曼荼羅とでも呼べるような空間になっています。このPECHUワールドにどっぷり浸っていただけるのもあとわずか。まだの方はお急ぎください。そして、もう一度という方、大歓迎です。
曼荼羅とも呼べる世界、と書きましたが、この空間を構成する一点一点の作品が、華やかさと奥深さと神秘性を兼ね備えた見たこともない新時代の曼荼羅のようだ。こんな重層的な絵の構造こそがPECHU作品の真骨頂なのでしょう。つながり、変化し、増殖する。終わりのない永久運動のサイクルに入り込んだような不思議な感動が、見る側の精神と感性をつかんで離さない。ご覧になった皆さんが「一度見たら忘れない」とおっしゃる魅力の秘密は、こんなところにあるのかもしれませんね。
私が何となく感じているこんなことを、「PECHUさんが描く世界はフラクタルのようだ」とおっしゃった方がいます。教えていただいたのはフラクタルとは、部分と全体が自己相似になっていることの幾何学的・数学的な考え方。リアス式海岸のような地形から樹の枝のカタチ、人間の毛細血管の配置など、自然界にはよく見られるという。極小の細胞から極大の宇宙まで、両極端ともいえる両方に見えるという独自のPECHUスタイルに惹かれるのは、きっと人間も宇宙の一部だと本能的に感じる普遍的な意識の現れなのでしょう。
ギャラリーPAXREX
PECHU作品展 「さいかい」
4月21日(土)~5月15日(火)
11時~19時 水曜定休
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