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2012年3月19日 (月)

夕陽に映えるニンニクの生命力

Ninnniku
 夕陽を浴びてすっくと立つ凛々しい姿、ニンニク。この升本真理子さんの作品を見て思い出すのは、その昔スペインの田舎町の青空市へ立ち寄った時のお話です。村の広場で農家のおばちゃんたちが朝採りの野菜や卵を並べて売っていた。目についたのは、いろんな種類のニンニク。日本では考えられないほど色も大きさもさまざまで、へえっと思いながらしばらく眺めていると、おばちゃんが「アホ!アホ!」と叫びだす。なんだ、いきなり。「アホちゃいまんねん、パーでんねん」と言ってもニコニコしているだけで伝わらない。あたりまえ。コーディネーターが「スペイン語ではニンニクをアホと言うんです」と教えてくれた。まだ続きがあります。その広場のわきの石垣の上に可憐な美しい白い花が咲いていた。これは何の花?と聞くと、またまた「アホ!」と言われてしまったのです。えっ、ニンニクの花ってこんなに美しいの? それは感動でした。それ以来、私の中ではこの村はスペインのアホ村です。
 升本さんのニンニクは茎がまっすぐ上を目指し、旺盛な生命力を感じさせる根が左右に広がり、安定感が抜群です。これは人類が滅亡した後も何十億年も子孫を反映させ続けるだろうと思わずにはいられない。太陽がもっと高い昼では、こんなにドラマチックには見えないだろう。すこし光が弱くなった時間帯に斜光で撮影したからこそ、永遠の生命力を感じさせることができたのでしょう。見事です。

ギャラリーPAXREX
升本真理子 写真展 
SPROUT 萌芽

3月1日(木)~3月20(火・祝)
11時~19時 水曜定休
 

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