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2012年3月 7日 (水)

PAXREXに幸せな春がきた

Photo
 パッと明るい光に包まれて、PAXREXはいま春まっさかり。升本真理子さんのSPROUT展は、野菜の切れっぱしから芽吹いた新芽が、愛らしく、そしてたくましく、生命の春を主張しています。思いもかけないところから芽を出すキャベツ。一幅の山水画のようなサツマイモ。そうかと思えばサングラスが似合いそうな不適な悪役面のジャガイモ。みんなみんな升本さんが試行錯誤を繰り返しながら育てた、第二のお務めの晴れ舞台です。
 どの子も陽光の下に連れて行ってもらって、アクリル板に座って嬉々としている。Photo_2水を得た魚という言葉がありますが、まさに光を得た野菜。「これが本来あるべき場所なのよ」と言わんばかりに生き生きしています。まだ苦しい経験もなくつらい思いも知らず、未来に対する不安なんてこれっぽっちも感じていない。ゆりかごの中のピュアな喜びが、見る側にも伝わって来て幸せな気分になってきます。
 フォトアクリルの額装も、よくある写真の端で断ち切るのではなく、周囲に35mmの余分が取ってあります。この透明な部分がよけい軽やかな春の印象を与えるのでしょう。それだけではなく、この余白の美、間の美学が生命に対する楽観主義を強調しています。日本も世界もこんな状況だからこそ、生命讃歌を素直に歌い上げるこの作品が広く共感を呼ぶのでしょうね。

ギャラリーPAXREX
升本真理子 写真展 
SPROUT 萌芽

3月1日(木)~3月20(火・祝)
11時~19時 水曜定休
 

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