もう春?六甲の雪景色
もうすぐひな祭りだというのに、なんてグチっていたらやっと暖かくなりましたね。でもこの冬の厳しい寒波は近年あまりなかっただけに、皆さまもかなりこたえたのではないでしょうか。しかし北陸の豪雪地帯や東北の被災地のことを思えば、温暖な神戸で縮こまっているわけにはまいりません。というわけでギャラリーが休みの日には裏山の六甲山へ。ケーブルやロープウェイが何本も通りドライブウェイが張り巡られた観光地、というイメージですがそこは自然のこと、バカにしているとえらい目にあいます。多くの登山ルートが複雑に走り、一度ケモノ道に迷い込むと元に戻れなくなる。そのうち日が暮れて・・・。毎年こんな遭難者が何人か出ていますからご注意ください。
500mから900mの頂が連なる六甲山系。山上はだいぶ気温が低いので冬場は池に厚い氷が張っています。そしてこんな幻想的な雪景色も見ることができる。雪の白はすべての不浄を覆い隠し、雑音も吸い込んで静寂をもたらせてくれる。まるで藤井保さんの「カムイミンタラ」シリーズの八甲田のよう。もっともこの雪も陽が出て気温が上がるまでの短い命、すぐに現実の世界に引き戻されるのですが、神戸のすぐ裏山でこんな景色に出会えるなんてうれしい限りです。雪が珍しいのでつい子どものようにはしゃいでしまって、スミマセン。北国の方にはほんとうに申し訳ないのですが、四季のある国にうまれた幸せを感じています。
梅の開花も平年より遅れぎみですが、桃の節句から桜の季節へと、これから急速に季節はめぐっていくことでしょう。今この瞬間の美しさをしっかり記憶に刻んでおきたいですね。
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