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2012年2月 3日 (金)

黄昏のサン・ヴィターレ聖堂

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 イタリア北東部、エミリア・ロマーニャ州のアドリア海から少し内陸に入ったところにある古都ラヴェンナ。短い期間ですが古代ローマ帝国の首都だったことがあります。繁栄の後、ずうーっと衰退していったので幸か不幸か古い建築物がそのまま残っている。初期キリスト教建築、そして初期ビザンティン美術の傑作が、この小さい町にギューッと凝縮されているのは、まさに奇跡というしかありません。
 この写真はそれら貴重な文化遺産の中でも特に素晴らしいサン・ヴィターレ聖堂。赤松章さんの『ビザンティン美術への旅』(平凡社)に収録されている1枚。ルネサンス以降の化粧大理石で飾られた華麗な建築と比べると、質朴そのものの外観をしています。ところが一歩なかに足を踏み入れると、壁から天井までびっしり埋め尽くされた豪華絢爛たるモザイク画の見事さに圧倒されて言葉を失います。ローマ皇帝とそのお妃、そして家臣の人々の集合。キリストと聖者たちの物語。これら聖と俗の両方にまたがる壮大な壁画は、色ガラスや色の石を砕いて描いたモザイク画。平板なフレスコによる壁画と違って、細かい凹凸があるため光の当たり具合で微妙に印象を変える陰影に富んだ美術様式です。このモザイクの最上のもの、1600年ほど前の最先端美術が、この小さな町のわずか5つほどの建築内部で鑑賞できるのです。
 これからイタリアへ旅行される方は、奇跡の町・ラヴェンナをぜひコースにお考えくだい。ちょっと時間がとりにくいとお考えの方は、どうぞPAXREXで赤松章さんの作品をご覧ください。

ギャラリーPAXREX
コレクション2012展
1月14日(土)〜2月21日(火)
11時〜19時 水曜定休

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