小林鷹さんの「あつもりそう」
来年のNHK大河ドラマで平清盛が取り上げられるとあって、その舞台の一つである我が神戸では、観光業を始めお菓子や土産物などなにかブームにあやかれないかと皆さん知恵を絞っているところでしょう。ここでご紹介する作品は「あつもりそう」。花のカタチが源平時代の武将が身につけた母衣(ほろ)に似ているところから。平敦盛にちなんで名付けられたそうです。
♪一の谷の 軍破れ 討たれし平家の 公達あわれ
暁寒き 須磨の嵐に 聞こえしはこれか 青葉の笛♪
と、小学唱歌(戦前でしょうか?)で歌われた青葉の笛は、須磨寺の宝物館に今も保管されている。敦盛首塚も境内にあります。
作品の「あつもりそう」は北海道から取り寄せて撮影した、と鷹さんはおっしゃっていました。このシリーズ、東京のスタジオで撮影されている。「えっ、スタジオ?」と驚かれる方が多いと思います。じつは背景は鷹さん自身がキャンバス地に筆で描かれているのです。一点一点すべてその花のイメージに会うように描く。花を置いてみてもし合わなかったら、それはボツ。また一から描き直し。たいへんな労力と美意識が詰まっているのです。
やさしげな「あつもりそう」に対して、同じラン科の仲間でもっとがっしりした「くまがいそう」というのもあるそうですよ。
ギャラリーPAXREX
小林鷹 作品展「静穏」
2011年12月4日(日)~12月20日(火)
11時~19時 水曜定休
| 固定リンク
「展覧会情報[2011]」カテゴリの記事
- 義援金とボランティア2011(2011.12.26)
- 雪の中から咲く「すいせん」(2011.12.20)
- これ、NYのセントラルパーク(2011.12.17)
- 第5回 義援金ご協力ありがとうございました(2011.11.29)
- 小林鷹さんの「静穏」展、まもなく(2011.12.02)
コメント