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2011年11月

2011年11月29日 (火)

第5回 義援金ご協力ありがとうございました

 Rinko
  おかげさまで鮒村綸子さんの「気づいて」展も、11月27日(日)、大好評のうちに無事終了いたしました。今回もまた売り上げの10%を日本赤十字社を通じて東北大震災で被災された方々へ寄付させていただきました。すごく魅力的なアート作品を制作してくれた綸子さんと、ご協力いただいた皆さまに心よりお礼申し上げます。
 この展覧会の前には、豪雨被害にあった和歌山県の那智勝浦町にも2度行ってきましたが、東北の津波とは様相が違う種類の水の恐ろしさに足がすくみました。豊かさを与えてくれる自然と、容赦なく奪う自然。どちらも真実の姿で、自然の長い長い時間から見れば、人間なんて仮に寄生させてもらっている小さな存在に過ぎません。おごることなく助け合いながら地球環境に住まわせてもらうしかないのでしょう。
 これから厳しい冬を迎える東北大震災の被災地。現地で不自由をされている皆さまには申し訳ないのですが、ボランティアへ行くのは春まで難しくなるかもしれません。でも寄付についてはまだまだ続けます。いっしょに希望を見出せるよう、できることはこれからもやっていきたいと思います。がんばっぺし!

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2011年11月26日 (土)

「ウキウキする」と蓮根を持つ?

Photo_5
 鮒村綸子さんの作品「ウキウキする」。彼はどうしてレンコンを持っているのだろう。 たまたま手近にあったから? 穴があるので持ちやすい? いや、どうも違うな。きっと意味を詮索するのは意味がない。あるがままに受け入れて、面白いと感じるか否か、それがより大切なことなのだ。ナンセンスだけど、ウキウキソワソワして踊りだしたい気分が良く出ている。このレンコンがないと、きっとこんなに有頂天の雰囲気は表現できなかったでしょう。無意味の意味。深い。
 結局どこから発想したのかはよくわからないけれど、この作品の場合レンコンが先にあって、それに応じて体や手、髪の毛の水玉パターンが決まってきたのでしょう。これはあくまで推測ですが。レンコンの穴の円が繰り返し広がっていく。パターン化することによって統一感と秩序が生まれ、手のカタチを浮き上がらせて絵としての魅力が高まっている。
 レンコンのほかにも鮒村さんの作品には野菜や果物が効果的に登場する。柿、アスパラガス、しいたけ、みかん、ぶどう…。ユニークな鮒村さんの展覧会は27日(日)までです。ぜひご覧ください。

ギャラリーPAXREX
鮒村綸子 作品展「気づいて」
2011年11月5日(土)~11月27日(日)
11時~19時 水曜定休

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2011年11月23日 (水)

鮒村綸子のバレリーナ 1 と 2

2
 もちろん一つひとつの作品でも成り立っていますが、左右二つの作品が合わさるとさらに魅力を発揮する「バレリーナ 1」と「バレリーナ 2」。この作品は、これまでご紹介してきたものと少し趣を異にして、キャラクターがより人間らしくなっています。人間らしく、というのは宇宙のどこかの住人ではなく、たしかにこの地球上に住む我々の隣人という意味で。
 白と黒、青っぽいグレー、茶色っぽいグレー、濃いグレー、淡いグレーなどモノトーンの色えんぴつ10色で描かれたダンサーたち。クラフト紙の地色をそのまま肌の色に使ったシンプルな構成です。そこにコスチュームの微妙なグレーの濃淡が美しく気持ちよいリズムを刻んでいます。モンテカルロバレー団のようなヒゲを生やした怪しげな人や、妖しい魅力を振りまくプリマドンナが、ちょっと太目の鮒村ワールド独特の姿で並ぶ。ボテロよりもっとシンプルに抽象化された人間の形態。ここでもリアルな手がいろんな心の動きを表現している。ここに並んだ人たちのそれぞれの関係や感情を推し量るのも楽しい作業ですよ。

ギャラリーPAXREX
鮒村綸子 作品展「気づいて」
2011年11月5日(土)~11月27日(日)
11時~19時 水曜定休

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2011年11月20日 (日)

暖炉から薪ストーブへ その2

Photo_2
 北米やヨーロッパで薪ストーブが急速に進歩したのは2度のオイルショックの後。2次燃焼という機能がついて、以前のストーブとは別物と言えるほどの大変革を遂げた、らしい。身近に薪ストーブ愛好者が増え、その評判を聞いたり友人宅でその暖かさを実体験したりするうちに、フクシマの事故が勃発。これはもう本気で勉強しなきゃ、と相成りました。
 たき火や今まで使っていた暖炉では、木の持つ熱エネルギーを十分利用していなかった。フムフム。最近の薪ストーブは、いままで煙突から排出するだけだった煙やススにも熱風を吹きかけてもう一度燃やす、これを2次燃焼と呼ぶそうだ。だから燃焼効率が飛躍的にアップし、排気もとってもクリーンになった。いいことづくめであります。ということは、今までまだ燃える成分がいっぱい残った煙を捨てていたのか、モッタイナイ。Photo_3これからは煙突からは白い煙が出てなくて、カゲロウのように熱気のみがゆらゆらするのをいい燃焼の目安にするぞ!
 都会に暮らす人にとっては薪の調達が一苦労でしょうが、幸い奈川は山の中。まわりは木だらけです。2、3年に一度敷地内のカラマツを間伐する必要があるので、それで十分薪は確保できます。ただ針葉樹はヤニが多いので燃焼温度が高くなりすぎるため、薪ストーブの燃料には不向きだと各メーカーは言っている。でもカラマツを燃やせないなら意味はない、うちの場合。で、いろいろ研究すると、ありました、高温に耐える薪ストーブが・・・。決めたのが、このオーストラリア製 PECANのNECTRE Ⅱ。北米かヨーロッパが普通なのにオーストラリア製なんて、ちょっと珍しいでしょ。オーストラリアではコアラのエサになるユーカリの木を薪として燃やすそうです。ユーカリも油分が多くて、燃やすと高温になるそうで、それに耐えられるストーブが開発されたそうです。もちろんこれも2次燃焼機能付き。
 夜寝る前に薪を放り込んでおいて朝まで暖かいかどうか、マイナス20度まで下がる真冬の楽しみにとっておきましょう。

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2011年11月17日 (木)

誰と誰が? 私とあなた

Photo_3  指切りをして約束したのに。えっ、誰と誰が? 私とあなた。そんな微笑ましいやり取りが眼に浮かぶ二つの作品。黄緑と薄いブルーで描かれた「誰と誰が?」は、ちょっととぼけたでも憎めないキャラクターでしょうか。それに対して「私とあなた」はしっかりもの。紫がかったピンクとグレーの配色が美しい。もちろん一つ一つが独立した作品なのですが、二つ並べるとよけいに面白さが増します。
Photo_4  そう考えて見ていると、今回の「気づいて」展は、それぞれの作品が大きな物語の中の一つ一つのピースのように関連して、いろんな人間関係や社会の様子がうかがわれてさらに面白くなってくる。宇宙のどこかにある惑星で、こんな姿をした人々が私たちとあまり変わらない生活を送っている、とこんな妄想にふけるのも時にはいいのではないでしょうか。どうも近ごろ楽しい現実が少ないようですから。

ギャラリーPAXREX
鮒村綸子 作品展「気づいて」
2011年11月5日(土)~11月27日(日)
11時~19時 水曜定休

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2011年11月14日 (月)

カリスマという名の色えんぴつ

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 いまPAXREXで開催中の鮒村綸子 作品展で使われている画材が、カリスマカラーという油性の色えんぴつ。なんかスゴイ名前ですねぇ。描いた絵が名前負けしそうだねと冗談を言えば、「以前はプリズマカラーと言っていたんですが、会社が変わって名前もこのように…」と、鮒村さんもなぜか申し訳なさそうに答えます。いえいえ、あなたのせいではありません。
 アメリカのサンフォード社から発売されているカリスマカラー。ベロール社というところから出ていたころはプリズマカラー。こちらの名前のほうが馴染みがあるかもしれないとのこと。買収されたのか企業合併されたのか、同じ品質のものが名前のみ変更されて輸入販売されている。発色が鮮やかで耐久性、耐光性に優れ、永く作品のビビッドな色彩を保つという特長は、そのまま生きている。色えんぴつといってもいろいろ種類があって、アーティストが自分の好みのものを探して使っているそうです。
 ここに掲出した作品は「嬉しい」。手をポンと打って「ヤッター!」という感じでしょうか。ちょっと和の雰囲気もあるパターンを、アメリカンポップなカリスマカラーらしい色合いで弾む気持ちをうまく表現していると思います。

ギャラリーPAXREX
鮒村綸子 作品展「気づいて」
2011年11月5日(土)~11月27日(日)
11時~19時 水曜定休

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2011年11月11日 (金)

暖炉から薪ストーブへ その1

Photo
 マイナス20℃にもなる寒さ厳しい冬の奈川高原。この冬を前に25年間使っていた暖炉を、いま流行の薪ストーブに取り替えました。炎が見えてパチパチ木の燃える音がして、インテリアとしては申し分のないフリースタンディングタイプの暖炉、ほれぼれするほど姿の美しいオランダ製です。建築家の勧めでもあり即断即決しました。最初から薪割りや火を燃やすライフスタイルにあこがれての道具。ストレス解消や癒しが主目的です。暖房器具としてはあまり期待していなかったので、寒さ対策としては寒冷地用石油ストーブをガンガン焚いていました。
 その当時、薪ストーブと言えばだるまストーブや箱型ストーブばかりで、炎は見えないしデザインもいまひとつ。Photo一冬中ここで過ごすわけでもないので、寒さよりも室内で焚火をする楽しさが優先されたのです。実利面より精神面。火を使うようになって人類が得た安心感や喜びを、現代に追体験する。だからでしょうか、人は薪を入れ火をおこし消えないように世話することに夢中になる。特に男性は小さな子供から大人まで例外なく火のそばが大好きです。みんな寡黙になり一心不乱に火の守りをする。その横顔たるや、まるで哲学者のよう。こうして何人もの満ち足りた穏やかな笑顔を見てきた暖炉に、最大限の感謝をささげます。ありがとう、お疲れさま。

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2011年11月 8日 (火)

鮒村綸子の「考え事」

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 この鮮やかなカラーで彩られた作品「考え事」。彼は(彼女は)いったい何を考えているのだろう。「もう少しで考えがまとまりそうなんだけど、う~んと、う~んと…」と、派手な姿とは対照的に繊細な神経の持ち主で、きっと細かいところが気になって仕方がないのだろうか。左右の人差し指でツンツンする様子が、とってもいじらしい。このあと手はきっとこめかみをツンツンするのでしょう。
 鮒村綸子さんは、こんなポーズをどこから思い付くのか。いや、もっと言えばこんなキャラクターをどうして思い付いたのか。小さな頭と小さな目鼻、大きな手と大きな髪。でも理路整然と説明するようなことではないのでしょう。彼女の内から自然と湧いてきた、ある種の必然の姿とカタチ。鮮やかなコスチューム、あるいは肌の模様をまとって私たちの目の前に現れるとき、私たちにアレコレ考える行為を強いる。そして快い刺激と適度な頭の体操を与えてくれる。つまり、いいアート作品の条件をしっかり具えているのです。

ギャラリーPAXREX
鮒村綸子 作品展「気づいて」
2011年11月5日(土)~11月27日(日)
11時~19時 水曜定休

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2011年11月 5日 (土)

鮒村綸子 作品展 スタート

Infocard_egara_2 ギャラリーPAXREXでは、鮒村綸子 作品展「気づいて」がスタートしました。包装に使うあの茶色いクラフト紙に油性の色エンピツで描かれた、ちょっと不気味でどこか可愛いキャラクターが魅力的です。作品の大きさはB3ぐらい、全部で25点を展示します。
 カラフルなストライプや派手な水玉模様など、目立つパターンは本当の自分を隠すためのカモフラージュなのか、小さな小さな目や鼻がかすかに見える。でも大きく強調された手が訴えています。喜び、苦しみ、哀しみ、怒り、幸せ・・・どうか「気づいて」欲しいと静かに叫んでいます。
 色エンピツの独特なタッチを実際に見るために、また不思議の世界のシャイな住人たちの静かな叫びを聞くために、ギャラリーPAXREXまで足をお運びください。新時代を拓く素晴らしいアーティスト・鮒村綸子が初の個展を開催中です。

ギャラリーPAXREX
鮒村綸子 作品展「気づいて」
2011年11月5日(土)~11月27日(日)
11時~19時 水曜定休

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2011年11月 2日 (水)

六甲ミーツ・アート 芸術散歩2011

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 六甲山の上でピクニック気分でアート巡り。六甲ケーブル山上駅、ガーデンテラス、六甲枝垂れ、カンツリーハウス、高山植物園、ホール・オブ・ホールズ、ヒルトップギャラリーなどで開催しています。秋晴れの一日、オルゴールミュージアム「ホール・オブ・ホールズ」を中心に六甲山上散歩を楽しんできました。
 北川貴好さんの「amplitude 振幅するかすかな灯り」と題された作品をご覧ください。さまざまなカタチ、いろんな大きさの灯り(電球)で作られた、巨大な灯り(球体の照明器具)。それがコンピューター制御(なのだろう)でゆったりと明滅している。まるで胎内で育まれる生命の鼓動のようです。白い電球、赤い電球、黄色い電球、青い電球・・・蛍光灯やLEDが生まれる以前の電球が奏でるやわらかい光の揺らめきが、懐かしい記憶を呼び起こします。思わず見入ってしまいました。Photo_3
 高山植物園に続く遊歩道沿いには、田上桂の「inorganic landscape」が。庭一面に銀色のバラが咲き乱れています。自然の草花の中に、いかにも人工とわかるバラの造形物。この美しいギャップに、さまざま考えが浮かんでくる。自然と文明、環境と進歩、科学と哲学。作品タイトルからは、なんでもかんでも有機やビオという風潮を、一つの方向へ極端に振れてしまう国民性を、皮肉っているに違いない。

六甲ミーツ・アート 芸術散歩2011
2011年9月17日~11月23日

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