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2011年10月 6日 (木)

藤井保さんによる冬の八ヶ岳

Yatsu2 藤井保さんが厳冬の八ヶ岳を撮ると、こうなりました。まさにカムイミンタラ=神々の遊ぶ庭。吹雪いてきてガスが立ち込め、とても人間が近付くことができない世界。表現は悪いのですが、冬山で遭難するのはこんな状況ではないでしょうか。でも、そこにはちっぽけな人間の思惑を超えた、大自然の美しさがあります。私たちがサバイバルできるかどうかなど関係なく、雪と氷の限りなく無垢な世界は人類が誕生するはるか前から存在していました。
 高い山を神聖な場所として崇め、信仰の対象とするのは世界中で見られます。日本でも富士山、立山、白山、木曽御岳とたくさんある。人間がコントロールするどころか理解さえも超えた自然。だからこそ、畏れ祈るしかできなかったのでしょう。哲学的洞察に満ちた藤井保さんの作品。「真を写す」と書く写真ならではの表現力で、あたかも神聖なその場にいるような厳かな気持ちにさせてくれます。絵画では決して伝えられないこの奥深い作品は、10月10日(月・祝)までご覧いただけます。お見逃しなく。

ギャラリーPAXREX
Fujii World 藤井保の世界
2011年9月17日(土)~10月10日(月・祝)
11時~19時 水曜定休

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