志賀さん、メロンの人ってどんな人?
「メロンの人」と名付けられた志賀伸子さんの作品。ということは頭の部分はメロンなのでしょう。肩にかかる洋服のようなショールのような、これは白菜ですね。頭の上に伸びたオバQの毛が三本を長くしたようなのは、花でしょうか。
この奇妙な、それでいてなぜか気になる造形は、じっと見ているとレンブラントの肖像画のように見えてくるから不思議だ。暗い背景の中に斜め上からの照明で浮かび上がる姿は、高位聖職者や貴族が画家のアトリエで気取ってポーズを取っているとしか思えない。こんな妄想は一度起こってしまえばいくら振り払おうとしてもダメだ。もうそうとしか見えなくなる。
ヤレヤレ、野菜のオブジェが人に見えてしまうなんて困ったものだが、日本語の言い回しでも「ボケナス」や「ダイコン役者」など野菜で人を表す伝統もあるから、それほどムチャな話でもなさそうだ。(品のない言葉でごめんなさい) そしてそれは日本に限らず世界の人たちにも通じるユーモアのようです。志賀伸子さんはチェコやベトナム、アルゼンチンなどでも個展を開催して好評を博しているのです。この感覚、あなたはどう受け取られるでしょうか?
ギャラリーPAXREX
「イメージの領域 Beyond Realism」
2011年7月23日(土)~8月9日(火)
8月20日(土)~9月11日(日)
11時~19時 水曜定休
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