宇宙生命体?えんどう豆?
ギャラリーPAXREXでは夏休みが明けて、「イメージの領域 Beyond Realism」展の後半が20日(土)からスタートします。中田明さん、モルテザ・アリアナさん、田中新吾さん、志賀伸子さんによるアートなアートな写真展。前半とは作品の入れ替えもしてさらに魅力アップします。
新たにご覧いただく作品のひとつが、この中田明さんの「彩色菜図ーNo.31」。2年前の個展では大きく引き伸ばされた作品でしたが、今回は8×10の原寸つまり密着で焼いた限りなく緻密な描写力をご覧いただけます。背景のブルーは腐食させた銅板。その銅板をカットした割れ目にスダチを下から覗かせて、まるでさやに入ったエンドウ豆のように見える造形。錆びた金属と押せば汁が飛び出そうな柑橘が放つ強烈なマテリアル感。考古学的な手触りと未来的なスペースファンタジーが同居して、見るものを飽きさせません。写真が薄っぺらな印画紙一枚の世界だということを忘れて見入ってしまいます。これぞ新しい写真アートの可能性。平面作品とは思えない圧倒的な存在感を体験しにPAXREXへ足をお運びください。
ギャラリーPAXREX
「イメージの領域 Beyond Realism」
2011年8月20日(土)~9月11日(日)
11時~19時 水曜定休
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