大台ケ原の南、清流を求めて
釣り竿をカメラに変えて渓流へ。フォトグラファー森善之さんは熊野川の源流のひとつへ分け入って、約6年をかけさまざまな水の姿を撮影してきました。清らかな水に空の青や森の緑が映りこむ。ゴツゴツした岩肌や滑らかなミズゴケが透けて見える。
ここ紀伊半島の源流域は、かつて趣味の渓流釣りによく通っていたところだそうだ。彼は10年前アマゾン川の取材に出かけた時、世界観が水を軸に大きく変わったと言います。そして、釣り竿をカメラに持ち替えて同じ山懐へ入るようになったそうです。夏でも冷たい水が、流れ落ち、渦巻き、岩を削り、下流へと向かう。やがて海へ注ぎ、蒸発して雲になる。そして雨となって山に降る。この循環こそ水の本質、そしてそれらのすべてが「水のすみか」なのでしょうね。
そうそう、吉野熊野国立公園・大台ケ原は世界有数の多雨地帯だそうですよ。だから豊かな水に恵まれ、多様な植物や動物の成育に適しているのでしょう。
※6月12日(日)14時~17時 作家の森善之さんがギャラリーに。
ギャラリーPAXREX
森善之 写真展 「水のすみか」
5月28日(土)~6月19日(日)
11時~19時 水曜定休
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