園川絢也くんのアート
出会いは、広告チラシをクシャクシャまるめて作ったワンコでした。その作り手であるアーティスト・園川絢也君に昨年堺のアートフェアにて遭遇。「なにか作って遊ぶって、それだけでアートでしょ?」目をキラキラさせて話しながらも、クシャクシャやって、創って、遊んでましたっけ。そんな彼から個展の案内を頂いて、観てまいりました。
今回もやっぱり「日常をアートへ」って事で、ワンコが居るわ、クシャクシャやってるわ・・・ですが、また新たな驚きを見せていただきました。
決して広くはないギャラリー空間の真ん中に、服の柱か、これは? まずは天上に巨大なフレームを取り付けるところからスタートしたそうです。それだけで一日終わっちまった、遊んじまったそう。いえ、楽しい遊びはそこから・・・ 友人や知人に協力して貰って集めた服をその中にああやって、こうやって、収まりきらないから飛び出したのかな、最初から飛び出すことを想定していたのかな? いずれにしろ「服」というモノの存在が集まって、独自の不思議な世界を感じさせてくれます。
ひらひらする服だけではなく、額縁の中に閉じ込められた服やかばんや帽子もあります。
パンツだってあるぞ! これらは誰かが履いてたパンツだろうか? パンツとしてこの世に出現したこの物体は、絵の具で塗り固められて、絵画となって、アートとなって、存在し続ける自分を予測し得ただろうか? しかもタイトルまでつけられちゃって! その名を「性劣化パンツ」「草食系パンツ」「肉食系パンツ」。もひとつおまけに「夢見るパンツ」もあるぞ。
「作品はすぐに出来ちゃうんですが、その後のタイトルを考えるのにものすご〜く時間がかかるんです。対話しないといけないというか。この子のために、どんな名前を付けてやるのがベストなのか」と。
そういう彼の服装にも思わず注目。「それ、どうなってんの? 何でそんなところで結んであるの?」 この人、朝食で折り込み広告をクシャクシャアート。お出かけに服を身に着け、あっちもこっちも結んでアート。電車に乗っても、友達と話していてもアート・・・ なんでしょう。
現在大阪芸術大学に在学中の園川絢也君。すでに彼のアートはキャンパスを飛び出しております。皆さん、要!注目されたし。
園川絢也Exhibition今後の展覧会予告
堺市展優秀作品展 2011/7/8〜7/17
『超カワイイ主義宣言』 志賀高原ロマン美術館2011/7/24〜9/23
2011『どっぷり船場 じっくりアート』展 2011/10/7〜10/9 etc
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